第2章
1節―旅の中で―
”英雄”
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紡ぎ呪文を唱えることだが、それは発動時間が早いが消費魔力が同じだが少し威力が落ちてしまう。
3つ目は言葉を紡がず呪文名だけを唱えること…で、そうすると一瞬で発動できるが、消費魔力も少々激しいし威力も落ちる。
4つ目は魔方陣者という特殊能力のメインスキルを覚えることで発動できるもので、少ない魔力で魔方陣を描く事が出来るが、発動時間が遅い。
5つ目は、ゆっくりと言葉1つ1つを噛み締めるように呪文を発することで、時間があり得ないほどかかるが、威力は”2倍”に膨れ上がる。
そして…ソウヤはその5つ目を利用していた。
「『我…汝の魂を使い肉体の強化を得ん!汝は我の力を使いあの世へ逝け!』
力を貸せ亡霊! 『亡霊解放《エレメンタルバースト》!』」
その瞬間、ソウヤの周りにありえないほどのエネルギーが囲み始めて、目を閉じてしまうほどの眩しい光をソウヤを包む。
その光が少しの間発行していると、不意に光が強烈な光によって吹き飛ばされソウヤの身体が目に入り…周りの人らは目を見開いた。
髪と眼は血のように赤く染まっていて、眼光はギラリとぎらついており血黒の服から覗く右手は赤い鱗に身を包んでいる。
「状態…赤竜&灼熱獣」
ソウヤは確かめるように静かにそうつぶやくと、地に置いてある巨刀をその赤い鱗で包まれた右手で掴み軽々と持ち上げる。
そして、意識を巨刀を包んでいる獄なる炎に向けると…一瞬にしてその獄なる炎は2倍にも膨れ上がり、一番熱い青い炎に変化させて形を固定した。
そこでソウヤの目の前に画面が表示される。
――特殊能力『獄炎魔法』を手に入れました――
――『獄炎魔法』と『青火魔法』を合体させて
希少能力『獄青炎魔法』にしますか?――
ソウヤはYesを選択すると、いきなりソウヤの手に持つ巨刀を包む青い炎が膨れ上がり強大な力を持つ。
それを呆然とソウヤは見つめるとニヤリと普通より獰猛な笑みを浮かべると、ユウイチやエレン、ルリが奮闘している相手…牛魔族をじっと見つめる。
ソウヤは「すぅ…」と息を大きく吸うと肉体強化で一気に突っ込む。
グゥッ…!と周りの景色が線のようになりソウヤの鼓膜に強烈な風の音が響き渡る。
そして、地面を出来るだけ思いっきり飛んで牛魔族の頭上に身体をとどまらせてから、大声を出す。
「みんな、全員その場から逃げろおおおおお!!!」
すると、巨大な声に押されたのか冒険者が全員その場から去っていく…。
エレンとルリが少しだけ心配そうにソウヤを見たが、ソウヤはニッと獰猛な笑みを浮かべると安心したか
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