暁 〜小説投稿サイト〜
グランドソード〜巨剣使いの青年〜
第2章
1節―旅の中で―
『均等破壊』ソウヤ
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エレンとルリを舐めるような視線で見ていた。
 その中の1人がソウヤに掴みかかろうと手を伸ばしたとき、ソウヤは手をバチンッとはじく。

「って!ふざけんなよッ!おいてめぇらやるぞ!」

 それに激怒した冒険者はほかの哀れな冒険者を連れて、一斉に殴り掛かってくる。
 それをじっと見ていたソウヤは「はぁ…」とやれやれと言わんばかりのため息をつくと周りの冒険者を回し蹴りで吹っ飛ばした。
 ソウヤは終わったとみてエレンとルリを見たとき、その顔が真剣に変わる。
 2人の冒険者がエレンとルリにナイフを当てていたからだ。

「おいお前…こいつらがどうなってもいいのかッ!よくねぇよな…ならこいつらを置い――」

 しかしその言葉はすべては紡げれなかった。
 ソウヤは最高速度―冒険者には見えない速度―で近づくとサイレンを抜き放ち、2人の首元にその刃を当てていたからだ。
 そして、ソウヤは人生で一番低いと思える声で言葉を放った。

「…おい。この2人に触ったらお前を容赦なく斬るぞ…」
「「ヒッ!!」」

 あまりの威圧感に2人の冒険者が尻もちをつくと、ソウヤは2人の冒険者を見下すと黙ってみていた冒険者たちに向かって自己紹介した。

「俺はシルフの中でも一番難しいと言われた『瞬死の森』を踏破し…二つ名『均等破壊』を持つヒューマン……ソウヤだッ!!」

 その瞬間、すべての冒険者はその威圧感に圧倒しそして…恐怖した。
 そして最終的に理解をした…してしまったのだ……ソウヤが最恐の強さを誇っていることに…。

 そして『均等破壊』ソウヤの名は世界中に広まることとなったのだった……。
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