第2章
1節―旅の中で―
『均等破壊』ソウヤ
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切れ味が非常に良かったり、耐久力が高かったり、さらにその剣自体に属性が付加してあり魔力を流すことで属性をつかえたりできる。
しかし、魔剣というのは固有名付きとは違いピンからキリまであるが、その値段がまずおかしい。
魔剣というのは魔鉱石という魔力を長年吸いそれ自体が魔力を持つことが出来た希少な鉱石で、それを大量に使ってできている。
しかも魔剣は魔族にしか作れないので銅で出来た魔剣でさえも80万はするのだ。
「魔剣か…。大丈夫なのか?」
そのエレンの言葉にソウヤはなんのことかと一瞬頭を悩ませるが、防御が出来るのかという心配のこと気付くと頷いた。
「大丈夫だ。巨刀状態のスイレンでぶつけ合えば何とか相打ちには出来る」
「…わかった。信じてみよう」
エレンは無理矢理納得したような顔をしていると、今までじっと聞いていたルリが珍しく声を出した。
「危なくなったら言ってくださいね。少しの間なら私たちだけで敵を引き付けられますから」
「あぁ…そうだな。そうさせてもらう…そうさせる隙なんて出させないけどな」
ソウヤはルリの言葉に了承するが、次の言葉を発すると同時に不敵に笑った。
その不敵の笑いはソウヤの自身の力の自信から現われたもので、ルリとエレンはその笑みになんとなく安心する。
ソウヤはすぐに真剣な顔に戻すと言葉を続け始めた。
「とにかく魔族にお前らを攻撃はさせない。だが気を付けて貰いたいのがある」
そこでソウヤはまだ残っているフクロスを全部口の中に押し込むと、今回の話の中で一番の凄みを持った声で言葉を発した。
「牛人間の魔族が持っている少ない魔法の中で一番被害がでそうな魔法でな…。希少魔法『硬直全破』という魔法だ」
『硬直全破』…それはその名の通り”対象にいるものを全て硬直させ、そしてそのすべてを破壊する”魔法なのだ。
その設定を否定せずに対象すべてに現象不明の硬直が遅いかかり、そして凄まじい攻撃力を持った太い一筋の火魔法が襲い掛かる。
その対処法としては、その魔法を使うときに発生する極短い時間で起こるモーションをしっかりと見極め、その対象から逃げる必要があった。
それをソウヤは全て説明すると、エレンとルリは神妙な顔つきになっていた。
「――だからエレンとルリはそのモーションが現れたらすぐに逃げてくれ」
「…わかった」
「了解しました」
それにソウヤは安心すると、一呼吸入れてから言葉を紡ぐ。
「あとの魔法は大体が火魔法と、自身の能力をアップさせる特殊魔法だけだから、火魔法に注意してくれたらokだ」
そこでソウヤは一旦言葉を区切り、エレンとルリをじっと見つめると2人はその言葉を理解
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