第2章
1節―旅の中で―
6回目の『軍勢の期』に向けて…
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出てきたレア素材を机の上にドサリと置く。
「まず、これで魔法が流れやすい大剣と俺が持っているこんな剣を出来るだけ丈夫に切れやすいので頼む。あとは頑丈な長剣を1つ、最後に魔法が流れやすい短剣を1つだ」
「ずいぶん多いな…それにソウヤが持っている武器はカタナじゃねぇか、どこで手に入れたんだ…?」
「敵のドロップ品だ」
「なるほどな、了解だ」
ルグドはそれにうなずくと奥に引っ込みそうになるが、ソウヤはあわてて引き留める。
「待ってくれ、料金と聞きたいことがある」
「料金は20万Rでどうだ?それと聞きたいこととはなんだ?」
「腕がよくてお前が信頼出来る防具をつくる鍛冶屋は居ないか?」
それを聞いてルグドは腕を組みしばらく悩むが、不意に顔を上げて口を開ける。
「ここから北に向かって12個目の路地裏の奥に俺が信頼している防具屋が居る。ただ、ぼったクラレ愛用に気を付けろよ」
「分かった」
ソウヤはそういうと、『金結晶』に20万Rを入れてルグドに渡すと外に向かった。
外に出ると終始沈黙だったエレンが急に声をだす。
「ソウヤ、その防具鍛冶屋は私は知っているぞ」
「本当か…?」
「あぁ、その”女”はかなりの守銭奴でな。1回普通の4倍ほどで防具を売りつけられた」
それをソウヤは聞いて、エレンも昔利用していたのだと理解すると同時に普通の4倍とかあまりのおかしさにソウヤは思わず苦笑いをした。
そのあとにソウヤはエレンに「気を付ける」と告げて歩き出し、2人もそれに付いて行く。
そしてあまり苦労も掛けずにソウヤたちは目的の防具鍛冶屋にたどり着いた。
「ここで合っているのか…?」
「あぁ…おい、アケノ!ドアを開けろッ!」
エレンはソウヤの問いに答えると、いきなり大声を張り上げて思いっきりドアをノックした。
その名前を聞いてソウヤはあまりこの世界には似合わない名前だな…と思う。
こうしていること約1分後、ようやくボロボロの扉は開けられて人が現れる。
中にいたのはもともと艶やかな黒髪だったであろう髪をボロボロにして、服もいい加減に着ていたようで漆黒のネグリジェも今はだけそうな女性だった。
その女性はエレンをじっと見つめると、いや、睨みつけるとめんどくさそうに「なに…?」と告げる。
「アケノ、お前に客だ。ついで言うとお前と同じ”異世界人”だ」
「へぇ…?その異世界人さまはどこにいらっしゃるのかしら?」
「私の横にいる」
「ほぅ…こいつがねぇ…?」
アケノはエレンからソウヤをにらみつけると、身体のあちこちジロジロとみて最終的に髪と瞳をにらみつける。
そして、アケノははぁ…とため息をつくとエレンを再び睨みつけた。
「こいつのどこが異世界人よ、髪の色とか完璧
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