第2章
1節―旅の中で―
6回目の『軍勢の期』に向けて…
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ないかと言われたら、それは王都周辺の敵が圧倒的に弱いからだ。
熟練度は強い敵であればあるほど効率よく上がりやすく、ソウヤもこの世界に来てばかりの時は急激に熟練度が上がっていた。
ほとんど熟練度が広範囲に比べておかしいほど上がっており、この周辺でも熟練度はとてつもなく少ないが、しかしエレンとルリのスキルの熟練度の上りは効率はいいのだ。
エレンとルリはこの世界の住民でステータスも見れないが、それでもスキルの熟練度は存在する。
2人は両方特殊能力を持っており、ソウヤほどではないがチートの力を保有していた。
その特殊能力の熟練度上げは必須なのだ。
討伐系の依頼を数個受けたソウヤがギルドから出ると同時に口を開ける。
「次の魔族は1人目のあいつよりも格段に強くなっている。正直俺1人では倒せる気がしない」
「やはりソウヤでも無理か…?」
「あぁ、まず1人目を倒せたこと自体が奇跡に近いんだ、64人でやっと倒せる相手だったからな」
「…どれだけソウヤがこの世界のバランスを壊しているかがよく分かった…」
「まぁ、だからこその『均等破壊』だしな」
ソウヤの言葉を聞いて完全に呆れているエレンに、ソウヤは厨二病な2つ名をだして納得させる。
エレンは自分の大陸の王に本当に2つ名の通りなソウヤを見て、感嘆と呆れが混じった感情を感じていた。
そして、それと同時にソウヤがこの力を持ったことをどうしても”偶然”だとは思えなかった。
本当に何億分の1の確率の力を”偶然”手に入れたのだが…。
「…さて、行くぞ」
「了解した」
「分かりました」
ソウヤとエレン、ルリは再び命の綱渡りを始めたのだった…。
あれから数日経ち6回目の『軍勢の期』が後3週間に迫った日、ソウヤとエレンとルリは再びエレースに居た。
それはなぜかというともちろん武器の製造が目的である。
ジグドも変えたかったし、なにより急遽ここに現れた理由は長いことルリが使っていた鋼の武器が真っ二つに折れてしまったためだった。
どうせならまた鋼を使うのではなくて一気に強い武器にした方が良いと思ったのだ。
さらにソウヤの防具は良い品だが、エレンの防具はもうダメージを食らい過ぎてボロボロで、ルリなどまだ『麻の服』だった。
なので防具もついでに作りに来たのだ。
「おい、ルグドは居るか…?」
「ん…?あ、ソウヤじゃねぇか…!久しいな」
「あぁ、今回は依頼数が多いが頼めるか…?4日ほどで作ってほしいんだが」
「そうだな…4日ほどなら4つがギリギリだな」
ソウヤはそれにうなずくと、エレンとルリを見てルグドを見直しアイテムストレージから『瞬死の森』の素材とずっと狩り続けてきたおかげで
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ