第1章
4節―茨の旅の決意―
再会の天使
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り込み「ぬぬぬ…!」と言葉を発しながら巨大な盾を取り出してきた。
その盾はソウヤをギリギリ覆わないくらいまで大きく、そして長方形型になっており漆黒に染まっている。
そして視線の妨げにならないように丁度目の所に小さい正方形の穴が開いていた。
ソウヤはそれを受け取ると、あまりの重さに地面スレスレに腕を下げてしまう。
「重たいな…。これは……」
ソウヤはそう呟きながらリストバンドを外すと、急に普通に持てるように変化した。
そしてその盾のステータスを見てみようと顔を近づける。
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獣の巨盾(固有名ザース) 質…良質 必要腕力…40
攻撃力+200 防御力+750 素早さ-40 魔法力±0
武器スキル…攻撃力+50 防御力+50
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それを見てソウヤは大きく驚いた。
なにせ、あの巨剣『グラギフト』よりも重さが5ほどしかないが重たいし、しかも攻撃力も追加されているのだ、これを驚くなという方がおかしいだろう。
「…すごいな……」
「だろう?まぁ、次も楽しみにしてなよ」
「あ、あぁ」
ソウヤはそれになにか抜けたように答えて、ザースをアイテムストレージに収納して鍛冶屋を離れていったのだった。
そして、少し歩いたところで、どこか行く当てがないかな…と思考回路を復活させてそんなことを考えながら歩いて行った。
今日は休みということでルリと別行動で街を歩いていたのだ。
そして…その久しぶりの出会いは突然に起きた。
突然、ソウヤにしか聞こえないほどの少量の声で”あの”言葉が聞こえてきたのだ…。
「走れ雷光…『雷瞬速《ライデン・ストル》」
その声が聞こえた瞬間、ソウヤも行動していた。
三桁にも及ぶ鋼のピック―よく作ってもらっていた―の中の1つを抜き出して言葉を発する。
「貫け雷…『瞬速《ストル》』」
とたんに目にも見えないほどの薄い雷がピックを纏い、他人の目に入らないようにピックを投げた。
その次の瞬間、バスゥゥン!となにかが始める音がして数m先を中心に雷が飛び散る。
「はぁっ!!」
その雷の中からある人影が剣を抜きこちらに向かってくる。
それに対してソウヤはは出来るだけの速さで裏路地に飛び込みそのまま奥に走り出す。
人影はソウヤを追うように裏路地に入っていく…そして、人気のないところに到達したソウヤは言葉を
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