第1章
4節―茨の旅の決意―
魔族の退け
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ハハハハ!!!!サヨナラダァ!『冷寒攻矛!!』」
「クッ!!『地獄炎剣!!』」
ほぼ同時にソウヤとガールは言葉を紡ぎ、互いの特殊能力が同時に現れる。
ソウヤに現れたのは蒼い炎の剣…そしてガールは大剣がなぜか巨大な氷の矛へ変化していた。
ガガガガガガッ!と何かが削れる音がしながらも鍔迫り合いを続けていく…。
そしてその鍔迫り合いを制したのはガールの方…ソウヤは力に押し負けて大きく体制を崩してしまう。
その隙を逃さずガールは氷の矛の突きによる追撃を掛けんとソウヤを狙うが、ソウヤは辛うじてレジドを顔に合わせて少し顔を捻ることに成功する。
ズガガガガッ!と鉄物同士がこすれ合い消耗し合う音が発生して氷の矛はソウヤの数o右を通過していく。
「さて…いく――」
『そこまでだ…ガールよ』
ソウヤは転がってその場から離れてその場を立つと、ガールは元に戻っているザングを持ち構えてさらなる攻撃を与えようと――
そういうところで、不意にどこからか男のような声が聞こえ始めた。
その声を聴くと、ガールは嫌そうな顔で表情を歪めさせながら「なんだ…?」と簡素に答える。
『独断はやめろ。我らに支障が出てしまうではないか…?』
「…たしかにな。おい、出直すぞ」
「分かりました」
その声には逆らえないと言わんばかりに嫌そうな顔をして、一度ソウヤに睨みかけるとラツルが呪文を答えてその場から消え去った。
ソウヤはそれを見届けてへなへな…とその場に崩れ去る。
それと同時に、いろいろな考えを巡らせていた。
―あの声はなんなんだ…?でもあのガールとか言うやつは悪魔の姿をしているからあの声はまさか…やつなのだろうか?それだとしたら…
そこまで考えた後、ソウヤは頭をフルフルと左右に振ってその思考を止める。
ソウヤはなんとか身体を持ち上げると、焼き燃える炎の中でソウヤは黙々と歩いて行った…。
のちにこの事件は『軍勢の期』を全滅させた者の仕業だと広がるようになり、ここにあらたなソウヤの隠したい出来事が現れたのは余談である。
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