第1章
4節―茨の旅の決意―
魔族の退け
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の世界で魔物を従えて魔王へ献上する魔の種族…そして、ソウヤと戦ったことのある種族。
なんでだ…?とソウヤは心の中で思い悩む。
本来にならば魔族は3ヶ月に一度しか出てこないという仕様があったはずだ…とそこまでソウヤは考えてからふと思い直す。
―この世界はゲームじゃない。『異世界』なんだ、ならば仕様通りに動かなくて当然ではないか?
その考えがソウヤの中で現れる。
ソウヤは無意識に手を握ると、ルリに顔を向けて言葉を告げた。
「いいか、お前は避難する人の手助けをしてくれ」
「ソウヤさんは…?」
「魔族とは一度1対1で戦って倒したことがあるから大丈夫だ。早くいけ…!」
「わ…わかりました……死なないでくださいよ?」
「あぁ…!」
ソウヤはそれだけ告げると、すぐさま人気の居ない所へ向かい装備を整えんと準備を始める。
今まで着ていた『獣のフード』などの安い装備を外して、反対に『血黒の服』などの最強装備を整え始める。
そして、最後に全身全霊を込めて作ってもらった大剣と長剣の間の武器…新しい相棒である大長剣『魔魂剣』を出現させて背中に背負う。
大長剣…それは大剣並みの重さと分厚い耐久値を誇り、長剣並みの刃渡りと斬りやすさを誇る剣だ。
魔魂剣は鍔部分が翼のごとく開いており、『瞬死の森』屈指の最強と呼べる竜『ザージド』の鱗を使い、刀身部分はザージドと斬るのでは『瞬死の森』最強の魔獣『レグド』の爪部分を使ってある。
「月魔法『幻』削除」
ソウヤは小さくそう呟くとソウヤの今までの髪型などが全て変化して黒色一色に変化した。
『血黒の服』についているコートのフードをさらに上から被ると、重量リストバンドも外す。
そして最後にメインスキルを『巨剣使い』に変化させると、全身に力が入るような気がしてきた。
「…おし、行くか」
そして、『均等破壊』の2つ名を持ったソウヤは、その名の通りに『均等の力を破壊する者』として、また地面を踏みしめた。
「ん?今先ほど力の大きなものの波動を感じたぞ」
「そうなのですか?目安としてはどのくらいでございますか?」
家々が燃えて残骸と化している場所で、漆黒の翼をもった3mはある巨体の男がなにかを察知して横の鳥人間に言葉を告げる。
その鳥人間―ラツル―はその言葉に対して詳しく聞こうと耳を傾けた。
巨体の男は喋ろうと口を開けるが、全方向から放たれたと思われる拳大の炎の球が炎の中を突き抜けて巨体の男たちに迫る。
「…お前より強いと思うが」
「私よりですか…?それはすごい能力の高さですね」
その炎の球はあと1mほどに迫った瞬間、”かき消され”巨体の男は何事もなさ気に言葉を続け
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