第1章
4節―茨の旅の決意―
初めての依頼
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ばらくの間その場で突っ立っていた。
一通り森の居心地を楽しんだあと、ソウヤとルリは共に歩き出す。
そのまましばらくソウヤたちは歩いていると、遠くの方から「グルル…」と獣の鳴き声が聞こえ始める。
その鳴き声はまさに熊と同一で、すぐさまルリとソウヤは鳴き声が聞こえる方に向かい走り出す。
「グルアアアァァ!」
すると、突然目の前から茶色くてドデカイ物体が飛び出してきてすぐさまソウヤとルリは左右に飛び退く。
その茶色いその姿はまさにソウヤたちが探し求めていた討伐目標だった。
その熊―ウルードベア―は身体の中心に紫色に発光している不気味な魔法陣が描かれていて、額に大きな傷跡が残っている。
ウルードベアの見分けのつき方はその紫色に発光する魔法陣で出来た。
その魔法陣は『狂化』と呼ばれる魔法がかかっているのだが、この魔法陣は絶対と言えるほど発動はしない。
それは魔法陣が紫色に発光していると言うことは、それは発動が出来ないということを示しているのだ。
しかし、たまに『狂化』出来るウルードベアがおり、その魔法陣は赤く発行している。
その狂化ウルードベアと呼ばれるモンスターはなんとBランクに匹敵する強さを誇っていた。
「ルリ、俺が足止めするから攻撃をして!その後に俺が『スイッチ』を…じゃなくて攻撃を変わるから!」
「はい…!」
ソウヤは思わずルリに対して『スイッチ』と言う言葉を発してしまうが、慌てて修正する。
『スイッチ』とは、攻撃役を細かく入れ換えることで敵の意識の外から攻撃するというMMORPGでは良く使われる技量の1つだ。
細かく攻撃を入れ替える事で相手のヘイトを混乱させることが出来る。
モブ相手だけでなく、ボス攻略にも有用されているこの技量はこの先戦っていくのに必要な技量かもしれない、ルリに『スイッチ』を教えとこう、とソウヤは思う。
ソウヤはウルードベアに向かって走り出し、今爪を振り下ろそうとするウルードベアの爪に向かって、ソウヤはわざと剣を振り、相手の体制を崩れさせる。
「ぬお…!?」
その反動でソウヤは体制を崩すが、持ち直すより先にルリがウルードベアを切り裂きダメージを与える。
その攻撃によって攻撃の的がルリに変化するが、体制を立て直したソウヤの攻撃によってウルードは両手の爪を一気にソウヤに向かい横払いをした。
ソウヤはバックジャンプをすぐさまするが、思うよりも飛躍力が出ずにこのままだと当たることをソウヤは理解する。
そこで剣を向かってくる爪に思いっきり当てることで、その反動で無理矢理推進力を引き上げた。
ウルードベアはそのまま身体を反転させて…のところでその場に膠着して固まる。
「グ…オ………」
そして、少しの鳴き声を上げたあ
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