第1章
4節―茨の旅の決意―
クラスC
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のかどうか…がソウヤの不安要素だったのだ。
「ルグド…いるか?」
「あぁ?あ、ソウヤか。なんだ?」
「ちょっと…な。お前いまどれくらい作れてる…?」
ソウヤはそう聞くと、ルグドはうなずいて『鋼鉄の剣』2本に『鋼鉄のピック』10本ほど出してきた。
仕事の速さにソウヤは感心すると、ルグドを見て言葉を発する。
「もう1本の鋼鉄の剣はまだだよな?」
「あぁ」
「なら注文を変えていいか?盾に」
「盾か…別にいいが盾って言っても色々種類あるぞ?」
「あぁ。丁度身体がすっぽり入るほどの大きさの盾がほしい。形は…」
と、ソウヤはルグドに事細かく教えて装備の情報を整え始める。
それを教えると、ルグドは「ふむ…」と少し唸ってから、コクンとうなずいた。
「なるほどな。身体が全体を覆うほど大きくて長方形型、手に持つ用と腕に装着する両方のタイプ。材料は中級レベルの材料の角部分を使い、盾に横に細長い穴を開けておいて丁度お前の目に合うように作る…か。良いんじゃねぇか?」
ルグドはそう言ってニカッとソウヤに笑いかけて大きくうなずく。
ソウヤもルグドの言葉に安心したのか、小さくため息をついて材料を出しはじめる。
基本的にソウヤは中級レベルの角系をお願いしたのだが、それだけだと柔らかすぎるので盾の厚みの中に上級レベル―瞬死の森産―の角も織り交ぜたいと言ったのだ。
それとソウヤは2万Rを入れた『金結晶』を取り出してルグドに払う。
「2万…!?お前、本当にどこのボンボンだよ…」
「悪いが俺はボンボンじゃない。それは全部魔物の材料を売り払ってためた金だ」
「どれだけ狩ったんだよ…」
実際には、『瞬死の森』の魔物をソウヤは1000体は倒しており、材料も本当なら1200は譲らない数なのだが、当然入りきるわけでもなく、50ほどだった。
そして売り払った数もそのうちの5個ほどで1つの平均額が約10Rという巨額だっただけなのだ。
「で?やるか…?」
「もちろんやるにきまってんじゃねぇだろうが!」
そう言って材料をかき集めて一気に大量の材料を後ろへ持っていくルグド。
言うのが遅かったが、ルグドは火の妖精ガルフの一員であり、ガルフは基本的に力持ちでしかも火の妖精なので火を扱うのが上手い。
なのでガルフはギルドで活躍するか、鍛冶をするかの2つに分かれている。
「そういやソウヤよ、あの武器の事なんだが…お前はどんな武器がご消耗なんだ?」
「あ…すまない。長剣がいいな、やはり」
「しかし、材料が異様に多いんだが?」
「それすべて1つにまとめてくれ。最高品にするために…な」
そう言ってソウヤは薄く笑う。
長剣を作ってもらうために異様に材料が多くしたのは、確かに最高傑作を作ってもら
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