第1章
4節―茨の旅の決意―
ギルド長の話と装備
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持ったものだ」
「その2つ名はあまり好みません…」
ガルフが賞賛の言葉をソウヤにかけると、ソウヤは申し訳なさそうに頭を書きながらそう言った。
すると、ガルフがいきなり大きな声をだして笑い始める。
「ガッハッハ!そうかそうか、面白いなお前…。自己紹介を忘れてたな。俺のはここのギルド長、ガルだ、よろしくな。あと敬語はよせ、強いやつに敬語使われると背中がかゆい」
「わかり…わかった。俺はソウヤだ。よろしく」
そう言ってソウヤとガルは互いにニッと笑い合い、握手を交わしてソウヤはガルを引き上げる。
「ガル、悪いが俺が2つ名の事は…」
「あぁ。わかってるさ、黙ってるぜ。お前は俺の親戚ということで呼び出したことにしておく。おい、受付嬢。お前は他言無用だぞ」
「は、はい!」
ガルがニッと笑ったままソウヤにそう言うと、いまだこの部屋にいた受付嬢にガルは注意をする。
それに背中が冷や汗でびっしょりになりながら元気よく答えた受付嬢。
それにうなずいたガルは、ソウヤの方に向かって、申し訳なさそうに言葉を発する。
「悪いな。今から試験があるんだが、Cからで初めてくんねぇか?」
「あぁ。Cから始めることにするよ」
「すまねぇな」
そのガルの言葉にソウヤは首を横に振ってこたえる。
そして、ガルはルリの方に目を向けると、苦笑いしながらソウヤに言った。
「おい、ソウヤ。お前はこんな上玉と付き合ってんのか?」
「な、ないよ!俺みたいなやつがルリと付き合えるとかないだろ!?」
「な、ないですよ…!」
ガルがそう言うと、ソウヤとルリはほぼ同時にありえないと答え、その次にソウヤが言葉を続けた。
それを聞いたガルが「わかったよ」と言ったので、ソウヤは収まる。
ガルはソウヤを見て苦笑いした後、改めてルリを見ると、真剣な表情でルリに質問した。
「おい、そこの御嬢さん。あんた、どれだけ強い?」
「わ、分かりません…」
その問いに申し訳なさそうに答えるルリ。
それはそれで当然と言えるだろう、なぜならルリにはほとんど獣しか狩らなかったからだ。
しかし、その問いにソウヤが代わりに答える。
「あぁ。こいつなら希少能力『怒りの炎』相手に少しは持ちこたえたな」
「な!?あの『怒りの炎』の使い手、ラグール相手に持ちこたえたのか。それは…Aは確実そうだな」
「みたいだな」
ソウヤとガルが互いに話し合ったあと、ガルはルリに向かって顔を向ける。
「お嬢さん、悪いがCくらいで止めてくれないか?」
「えっ?別にいいですけど…」
「悪いなルリ。あんまり目立ちたくないからな、俺」
困惑するルリにソウヤは苦笑いをしながら伝えると、ルリは「
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