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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第2話 『あなたを感じさせて』
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そう、アインクラッドはその全100層の全貌を全て明らかにした訳ではない。だから、もしかしたらより高い層で使い道があったかもしれない。そして この新生アインクラッドでも。
リュウキはゆっくりと頷いた。
「確かに。それは否定は出来ないな。だが それを考慮したとしても その剣の効果に関しては ゲーム内部から人間の脳をある程度コントロールできる範囲まで及んでいる様だから、安全だとは正直あまり思えないが」
心に秘めた事を実際に行動させる。
つまりは人間から理性と言うものを取ってしまう様なものだ。抑制していた欲求が一気に解放されてしまうと言う事だから。
クラインが秘めていた事って…… と考えたら色々と背筋が寒くなりそうだから 考えない様にキリトやリュウキはしていた。 『だって、キャラによって効果が違うかもしれないから!』 と言う事らしい。無理矢理感が満載だけど。
「……リュウキもこれの効果は怖いって思ってる? その、秘めた事を行動させる事について」
シノンはそう聞いていた。
もし使うとして、躊躇いがあるのか? とも聞きたかった様だ。
「ん? 怖い……とはまた違う感覚かな。まぁ ある事情があったから、気味が悪いとは思っているが。正直、試してみるのも悪くないと感じている自分もいる。……この世界の可能性がまた、見えてくるから」
「……可能性?」
正直思ってもいなかった言葉が返ってきた事にシノンは気になって聞き返した。
「現実には、色々と難解がまだまだ残っている。……医療の分野においては精神疾患もその1つだ。どんなに名医であっても、どんな名医が執刀する手術であったとしても、……心の内は判らない。閉ざしてしまっている心を解き放つ、と言う意味では 可能性が非常に高いと思っているよ。……ここは
あの男
(
・・・
)
が作った世界だから。その辺りまで手を伸ばしている事だって有り得る」
そう言うリュウキの目を 思わずシノンは魅入ってしまっていた。
リュウキは 本当に何処まで視ているのだろうか。
この世界は娯楽の世界だ。……ゲームだ。
なのに、その枠を超えて、世界を広い視点で視続けている。
この武器だって スタッフの1人がちょっとしたネタで作った武器なのかもしれないのに。
他人とはまた違った視点を幾つも持っていた。そして 視続けてきたからこそ 今のリュウキがいるんだとシノンは思った。
「ま…… そこまで難しく考える必要も無いかもな」
「って、今更よ。そんな真面目な顔して言っておいて」
そんなリュウキを見て自分が恥ずかしくなってしまいそうだったが、次のリュウキの言葉で思わず吹きそうになるシノン。
今でも十分楽しい。リュウキと2人で他愛のない話をして、笑
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