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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第2話 『あなたを感じさせて』
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お返し、と言わんばかりに僅かに頬を赤く染めた表情のままで 同じくウインクをした。
返されたリュウキは、一瞬きょとんとしたが 直ぐに理解して笑みを返した。
「ああ。そうだな。……シノンの背中を任されたんだった」
「そうよ。……ふふ また 向こうの世界で戦ってみたいわ。色々あったけど私にとってはホームみたいなものだし」
「あの大型イベント以来行ってなかったな、確か。誘いがあればオレは乗るよ」
「ふふ。期待してる。……レイナは 多分まだ無理だと思うけど」
「あー…… まだ酷ってものだろ。レイナを呼ぶのは」
以前の大型イベントで色んな意味で盛大なトラウマを植え付けられたレイナ。
正直GGOの名前だけでも、結構表情が引き攣っていたりしているから。極自然に接したつもりであっても、からかわれてる とレイナが思って怒ったりしているからまだまだ払拭出来てない。
バッドエンドではなく、ハッピーエンドだったのがせめてもの救いだった様だけど。
「ふふ。ほんと リュウキがイジメたくなる気持ちは判るわよ。あの子、とても可愛いから」
「ぁー まぁ 否定はしないけど あんまりしてやるなよ? レイナが言うには シノンも結構Sらしいから」
「へぇ 言ってくれるじゃない。リュウキには言われたくないわよ」
笑いながら話す2人。
だが、少しばかり妙だと思える。今はリュウキと2人きりだ。シノンにとっては色々とチャンスだと言えるシチュエーションだ。……だと言うのにシノン自身が
リュウキの彼女
(
レイナ
)
の話題ばかりを出すのは、シノンにとっては決して良い事とは言えないだろう。
まず間違いなくリズだったら盛大にダメ出ししていると言える。
そして レイナの名を、よくシノンは出していた事にリュウキは違和感を――――覚えたりはしない。する訳ない。
鈍感だからと言う理由もあるけど、それよりリュウキの目には シノンとレイナは本当に仲良しで ずっと前からの友達の様にも見えるから。
勿論 それは間違いではない。
色々と
(
・・・
)
あるんだけど、それでも それを差し引いてもレイナ自身もシノン自身も互いに好きだ。
――同じ人を好きになったんだから。
だからこれは シノンにとって。
相手がレイナだからこそ…… ちょっとした贖罪なのかもしれない。
これから
する
(
・・
)
事の……。
暫く談笑している後 話題を変えた。
不自然ではなく、極自然に今日一番のタイミングで……。
「リズから面白い剣が出来たって、前に言われてね。私は
弓使い
(
アーチャー
)
だし、剣にはあまり興味無かったけど リュウキだったら別でしょ? キリトも良いって思ったけど
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