暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第2話 『あなたを感じさせて』
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も血肉になっているから良しとした。結果が全てとは言わない。それでも自分の為になっていると思えるのなら。
 リュウキも…… 他人を拒絶し続けた事があったと訊いている。
 誰も信じられなくて、本当の意味で信じられるのは()だけだったと。でも、今は違う。……そう、それは自分自身も同じ。

「それで よそ見ばかりしてるけど、出来たんじゃないの? 金属素材(インゴット)から出る光エフェクトの間隔が短くなってるわよ」
「ん? ああ、流石はシノンね。注意深く よく見えてるわ。鍛冶のシーンなんてなかなか見る機会なんて少ないと思うのに」
「……リズにはよく武器を鍛えて貰ってるからね。それに」

 シノンはふっ と笑った。

「真剣な表情で ハンマーを叩くリズの姿は、見てて飽きないから。素敵」
「な、なに変な事いってんのよー! わたしゃ、そっちの趣味はないわよー!」
「馬鹿ね。……ただの褒め言葉」
「ん。ならよろしい。受け取っときましょ」

 互いに笑いあった後に、輝きの間隔が更に短くなり、軈て部屋いっぱいに光が広がった。
 リズの手元にあった金属素材(インゴット)が形を変えていく。




 光の中にある為、まだはっきりと形を見る事は出来ないが……、リズには判った。


 間違いなく これは――あの時と同じ……。



















〜ALO 新生アインクラッド 22層 森の家〜





 この層は森と湖。

 主街区が極めて小さく、フィールドがとにかく広いから 自然だけと言っていいだろう。

 広大なフィールドの中に、幾つかのプレイヤーホームがあり それ以外は特に印象の無いエリア。喉かなフィールドで それなりに人気はあるものの更に上層、上層と解放され続ける内に忘れられる。そこまで特徴や際立ったイベント等が無い為 特にこの22層は顕著だ。

 だけど、そんな自然しかないエリアだけど、強い思い入れがある者だって 当然いる。
 あの生と死の世界で 安らぎを感じられた場所だったから。

 それは兎も角 今日は少々珍しい光景だった。

「よく考えてみると、何だか珍しいな」
「……何が?」
「この家に、オレとシノンだけ って言うのがさ」
「……っ。ま、まぁ そうね。……確かに」

 森の家はリュウキとレイナのプレイヤーホームである。
 今日は、レイナは家の用事があるとの事でこの場にはいなかった。
 他のイベントやMob狩り、アイテム採取等であれば 何度かシノンとタッグを組んだ事は多いが、プレイヤーホームで と言うのは極めてレアだと言えるだろう。
 女の子同士で宿題をし合ったり、女子会だったり と言うイベント? で何度かこ
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