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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第2話 『あなたを感じさせて』
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『でも、オレっちダッテしっかりトヤルからナー。しののんやリズっちにばっかり良い思いさせないゾー』
『……そんなんじゃ、無いから』
『ほっほー……? じゃあ リズっちのトコには行かなイ訳ダ??』
『…………』
否定も肯定もしないシノン。
嘘を言わない、言えない性格だと言う事がはっきりと判る。
『アッハハ! 素直じゃ無いナァ!』
『うるさい!』
『おおっとォ! 弓はダメ、構えチャダメだゾ! 流石に怖イ!』
弓を構えようとする仕草をはっきりと見た(気がする)アルゴはしっかりとけん制する。
街中、つまりは圏内だからダメージが入る事は無いが、それでも 弓で射られるのは怖い。剣とは違った恐怖があるのだ。それが何処からでも100発100中な凄腕を前に至近距離ともなれば、恐怖も倍増すると言うもの。
からかうのもこれまでと咄嗟に判断するアルゴ。そう言う嗅覚も時には必要だ。旧アインクラッドを生き抜いてきた者ならではの嗅覚をこの時も遺憾なく発揮。
『じゃあ しののんっ! 結果はマタ教えてクレよー!』
アルゴは鼠の如き敏捷性をもって、更に言えば鼠なのに、まさに脱兎のごとくこの場から逃げ出したのだった。
『リズベット……武具店。確か場所は……』
リズがその武器で何をするのかは、簡単に想像がつく。
シノンは素早く指を動かしてリズベット武具店の場所を再確認した。
『……行くか』
その後ろ姿はまるで、戦場に赴く兵士の様。
あの世界でのシノンの相棒である 自分自身よりもはるかに大きな武器《へカートU》さえもその背中に見える程だ。
……そんな気合ばっちり、寧ろ殺気さえも持ってる? って思うのに。行く場所は武器屋さんだよ? いったい何しに行くの?
と、訊きたいけど それは愚問である。
と言う訳で場面は元に戻る。
リズはせっせと武器を拵えている間にも会話を続ける。
「でもだいじょーぶなの? これって心に秘めたことを行動に移す剣、なんだよ? 知ってると思うけど」
「うん。そう訊いてる」
シノンは、備え付けられた椅子に腰掛けて武器が出来上がるのを今か今かと待っている。
厳密には シノンは
その先
(
・・・
)
まで知っている。アルゴの言葉が正しいのであればの話だが、情報に関しては アルゴの事を信頼できると言う事はシノンもよく知っている。100%とは言えないかもしれないが、極めてそれに近い確率で。
「それで、何を心配してるの?」
「いーやね。もし これでシノンを叩いた日には
そう言う
(
・・・・
)
行動取っちゃうんだけど……、あの大人し目なレイナでさえ アグレッシブにしてたからねー……、もし シノンだったら押し倒してそのまま色々とシちゃうんじゃな
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