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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第2話 『あなたを感じさせて』
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って 時には怒ったりして。凄く楽しい。
―――だけど、今はそれだけでは全然足りない。
リュウキの事を想い続けてきたから。
シノンはぎゅっ と拳に力を入れた。身体全体にも力を入れた。
「……じゃあ、ほら 物は試しに リュウキも一度くらいは使ってみる? 此処には私しかいないし、1人で試してみるのも……ちょっと危ないかもしれない、でしょ? 抑えてくれる人がいたら、出来るかもしれないわよ」
ゆっくりと剣を向けた。
リュウキに攻撃をする……など、正直な所良いとは言えない。だが 以前にリズが使った時の話を訊いてみると、攻撃する様な勢いじゃなくても、何ら問題ないとの事だった。自分自身を攻撃したリズが言うのだから説得力があった。
「ん………。確かに それもそうだと思うが」
少し迷っているリュウキを見て シノンは更につづけた。
「私は、リュウキ。……あなたをずっと見てるから。……あの時 リュウキが視てくれてた様に。守ってくれた様に、ね」
シノンの意味深な言葉。
それを訊いたリュウキは少し笑った。シノンが言った『あの時』と言う言葉の意味が判ったから。本当の意味での戦いの時の事。GGOのBoBに出たあの時の事を言っているのだと。
だからこそ、少し笑ったのだ。
「はは、少し大袈裟じゃないか? そんな危ないものじゃない、と言う事は確認済みなんだぞ? 色々とオレの方でも調べたが 効果継続時間はムラがあるがそれでも数分〜数十分と訊いている」
「うん。でも少しでも興味があって試したいって思ってるなら、私は手伝ってあげる。勿論無理にとは言わないけどね。未知数な面もあるんだし。システム外のスキルを持ってるリュウキなら大丈夫とは思うけど……、それでも 100%なんてありえないから」
少しだけ、意識しない様に心掛けつつもリュウキの事を煽るシノン。
そして、それの効果は……。
「無理をしてる訳じゃないぞ? それに、確かに何事も経験だとはオレも思ってる。……流石に街中でするのはどうかと思うが、ここはシノンしかいないから 元々心配はしてないよ」
少し考えた後にそう答えたリュウキ。
確か、SAOの時代にレイナと共に受けたクエストで想定外の昏睡状態に陥った事があったが、それでも 信頼できるレイナと一緒だったから全く問題なかった。
そして、シノン。
シノンの事もリュウキは最大級に信頼している。共に命を預け合った間柄なのだから。
現実
(
リアル
)
でも、
仮想世界
(
VRMMO
)
でも。
「じゃあ、やってみるか? シノンも後でしてみるか?」
「ん? そうね……。リュウキが視ててくれるなら、次にしてみようかな。私の真意。心に秘めた行動なんて、自分でも ちょっとだけ気にな
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