暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第2話 『あなたを感じさせて』
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 前話は 色々とあったけれどとりあえず場面をリズの部分に戻そう。



 回想を省略して現在。


 リズベット武具店では、リズとっておきのミスリル金属素材(インゴット)金床(アンビル)の上に置き、キーとなるアイテム神秘の秘薬も使って 今まさにハンマーを振り下ろすタイミングだった。そして リズベット武具店には先程まではリズただ1人だったのだが……、今は1人の来客がいた。

 いや、正確には客ではないだろう。 

「まー、それにしても……。突然現れた時にはビックリしたわよ。アルゴが大袈裟に〜って思ってたけど、強ちそうでもなさそうよねー。それより 夜型だったっけ? 猫だから?」
「…………」

 通常この時間帯でリズベット武具店を利用するプレイヤーは皆無であり……と言うより、店にクローズの札を立てかけている為、訪れる者など基本いる訳はない。
 でも、今はいた。その入店していたのは誰なのかと言うと。

「……興味があったのよ。その武器の事。それに結構なレアらしいじゃない?」
「まっさかー。弓兵(アーチャー)なのに、剣の事気になるなんて無いでしょー? ぶっちゃけ性能、と言うより追加効果(・・・・)の方……なんじゃない? 期待しちゃってるの」
「………」
「もー怖い顔しないでってば。クール系美少女が台無しよ? 判った判った。このリズさんに任せなさい。希望にそった武器を提供してあげるから」
「別に美少女なんかじゃないわよ……」

 ぷいっ、とそっぽむくと、耳や尻尾もそれに連動して動く。

 いつもはどんな状況ででも動じず 氷の様に冷たい視線で戦況を見つめ、最も効果的な部分を射貫く名弓兵(アーチャー)。いや――スナイパー。

 ここまで言えば、最早語るまでも無いと思えるが……勿論、来客とはシノンである。

「ほんっと、シノンもリュウキ事になると、いつもの冷静さが吹き飛んじゃうんだから。アグレッシブだし。もうちょっといつもの感じを向けたら、何とかなりそうな気がするんだけどねー」
「……私の事言えるの? キリトに第二ラウンドって話は何処に行ったのかしら?」
「うっぐ……、痛いトコついてくるじゃない……。もー あんだけイチャコラされたら中々隙なんか無いのよ! ったく、あの姉妹は色んな意味で最強って事なの!」

 色々と共通点がある2人組だからか、この手の話をすると慌てる2人だったのだが 思いの外会話がスムーズだった。そんなスムーズに会話をしつつもリズは、ハンマーにしっかりと念を入れて打ち込む。
 いつものであれば、この打ち付ける瞬間は最も集中し、丹精込めて作る所なのだが 今回は内容が内容だから 普通にシノンと会話を続けていた。

「それにしても、シノンもアルゴにこれを訊いたとはね。この
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