外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 最終話
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低でもB級正遊撃士が求められます。以上の条件から現状リベール王国内に配属されている遊撃士で今回の依頼の適任な遊撃士は貴女達二人だけなのです。」
「シェラザードのランクはA級、アネラスのランクはB級。今回の依頼に求められるレベルも合格しているから納得の人選だな。それで二人はどうするんだ?」
エルナンに続くように納得した様子で呟いたカシウスはシェラザードとアネラスに訊ね、二人は少しの間考え込んだがすぐに結論を出して答えた。
「……ま、あのスチャラカ皇子に”貸し”を作る良い機会でもあるし、遊撃士協会ロレント支部所属A級正遊撃士シェラザード・ハーヴェイ、皇女殿下の護衛の依頼、謹んで受けさせてもらうわ。」
「もう、先輩ったら素直じゃありませんね〜………―――同じく遊撃士協会ボース支部所属B級正遊撃士アネラス・エルフィード、修行中の身ではありますが遊撃士として……”八葉一刀流”の剣士として、道と義に従い皇女殿下の護衛の依頼、謹んで受けさせて頂きます!」
シェラザードは溜息を吐いて呟いた後真剣な表情になって答え、シェラザードの答えに苦笑したアネラスもすぐに表情を引き締めて答えた。
「お二人とも本当にありがとうございます……!これから、どうかよろしくお願い致します……!」
二人の答えを聞いたアルフィン皇女は感謝の言葉を述べ
「……陛下、護衛の件をシルヴァン陛下達にも説明し、納得してもらう必要があるのでは?」
「勿論この後シルヴァン陛下達にも説明し、二人をアルフィン殿下の護衛につける事に納得してもらうように説得致します。ユリアさん、客室に待機してもらっているシルヴァン陛下達をお呼びしてください。」
「ハッ!」
カシウスの指摘に頷いたアリシア女王はユリア准佐に指示をし、アリシア女王の指示に敬礼で答えたユリア准佐はその場から去った。
その後アリシア女王達はシルヴァン達にシェラザードとアネラスをアルフィン皇女の護衛につける説明をし……その説明に納得したシルヴァン達は二人をアルフィン皇女の護衛につける事を了承した。
そしてアルフィン皇女はアリシア女王達に別れを告げた後シルヴァン達と共にセシリアの転移魔術によってグランセル城から去り、その後セシリア達と共に内戦を終結させる為にリィン達”特務部隊”も既に待機している”パンダグリュエル”へと向かった―――――
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