外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 最終話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ィン皇女を保護していた事が把握され、その結果ユミルの二の舞のような事が起こる事を防ぐ為だろうな………」
「………メンフィルに奪われたアルフィン皇女の救出を”大義名分”にした貴族連合軍―――いえ、エレボニア帝国とリベール王国の戦争へと勃発する事を防ぐ為ですか………」
「それは…………」
「実際リウイ陛下もその可能性がある事を指摘して和解調印式が行われるまでの間は和解調印式を秘匿する事を要請されていましたね………」
エルナンの説明にアネラスが驚いている中カシウスは真剣な表情で推測し、カシウスの推測に続くように答えたシェラザードは疲れた表情で溜息を吐き、ユリア准佐とクローディア姫は複雑そうな表情をしていた。
「遊撃士協会は間接的とは言え、既に両帝国間の戦争勃発の原因の一つになってしまったからな………もし遊撃士協会の関係者が原因で今度はリベール王国とエレボニア帝国の間で戦争が勃発してしまえば、良くてリベール王国全土にある各支部の撤退……最悪は全国家から遊撃士協会の存続が問われる可能性へと発展する事を恐れてそのような命令を出したのだろうな………」
「ええ、恐らくは。そしてこれがメンフィル帝国と何らかの取引をしたと思われる通達なのですが……その内容とは『僅かとはいえ、遊撃士協会の関係者が今回の戦争勃発の責任の一端を担ってしまった為、遊撃士協会は両帝国に対する責任を取る為にエレボニア帝国にまだ残存している支部を全て撤退。並びに今回の戦争でメンフィル帝国が得る事になる元エレボニア帝国の領地に新たな支部を設立し、その支部に残存しているエレボニア帝国の支部から撤退した受付や遊撃士達を配属させる』との事です。」
カシウスの推測に頷いたエルナンは重々しい様子を纏って説明を続けた。
「そ、それって………」
「『責任を取る』という名目の下、メンフィル帝国領となった既に撤退した元エレボニア帝国の領地の支部を復活させる事でメンフィルに対する”汚名返上”をする事でメンフィルとの関係の修復を重視して、エレボニアとの関係は完全に”切り捨てる”って事じゃない……!どうして本部はそんな不公平な判断をしたのよ!?」
エルナンの説明を聞いてある事を察したアネラスは不安そうな表情をし、シェラザードは厳しい表情で声を上げた後エルナンに訊ねた。
「本部がそんな判断をするように誘導したのは恐らく本部と和解調印式の出席の件で直接交渉したメンフィル帝国の関係者――――――レン皇女でしょうね………本部に和解調印式の件で交渉に来たメンフィル帝国の関係者が誰なのか訊ねた時、レン皇女の名前が挙がりましたから状況から考えて間違いなく本部の判断にはレン皇女が関わっているかと思われます。」
「ええっ!?レン皇女殿下が遊撃士協会の本部の方達と交渉した
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ