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英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 最終話
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に賠償金代わりに要求すると思われるエレボニアの領地の領有権に贈与について口出しする権利はない』との事です。」

「それは…………」

「…………その……まさかトヴァルさんまで遊撃士協会から何らかの処罰を受ける事になるのでしょうか……?」

エルナンの説明を聞いたクローディア姫が複雑そうな表情をしている中アルフィン皇女は心配そうな表情でエルナンに訊ねた。

「……ええ。『B級正遊撃士トヴァル・ランドナーはエレボニア帝国の事情を優先してユミルの領主にユミルの領主がアルフィン皇女を匿っている件をメンフィル帝国に報告する事を止める要請―――つまりは”国家権力に不干渉”を規約の一つとして掲げている遊撃士でありながら国家権力に干渉した為、結果的に今回の戦争が起こってしまった。よって規約違反並びに戦争勃発の原因に間接的に関わっていた処罰として2階級降格処分並びに内戦終結後オレド自治州にある支部―――”オレド支部”に異動』との事です。」

「トヴァル先輩が2階級降格処分に加えて、”異動”だなんて………」

「そ、そんな………わたくしのせいでトヴァルさんまで処罰を受ける事になるなんて………」

「……まあ、さすがに今回の件は本部の言う通り、トヴァルにも責任があるから、皇女殿下がトヴァルに対して罪悪感を感じる必要はあまりないと思うわよ。」

エルナンの説明を聞いたアネラスが信じられない表情をしている中悲痛そうな表情をしているアルフィン皇女にシェラザードは静かな表情で指摘した。

「”オレド自治州”………確かクロスベルより東側に位置する自治州でしたね。」

「ええ………大陸横断鉄道が通り、国際空港もあるとはいえ、小さな自治州である事に加えてクロスベルと違い、何らかの問題を抱えている自治州ではない為常駐する遊撃士は一人で十分ですから、降格処分を受けた遊撃士でも十分やっていけるでしょうな。」

考え込みながら呟いたアリシア女王の推測にカシウスは頷いた後複雑そうな表情で説明した。



「それと第三条の件とは別に和解調印式の件で本部より他にも命じられていたことがありまして………その内容とは『エレボニア帝国支部の受付並びにエレボニア帝国支部所属の遊撃士達に両帝国の間に起こった戦争の和解調印式の件を教える事を厳禁とする』です。」

「ええっ!?どうして本部がそんな事を……!?」

「恐らく本部はトヴァルを含めたエレボニアにいる遊撃士協会関係者に今回の戦争の和解調印式の件が伝わった際、トヴァル達が唯一捕われていないオリヴァルト皇子に連絡を取り、和解調印式の事を知ったオリヴァルト皇子が和解調印式にアルフィン皇女と共に参加する為にリベール王国を訪問する事によって、オリヴァルト皇子の動きに注意していた貴族連合軍にまでリベール王国がアルフ
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