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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第586話】
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ってい、従来の小銃よりも銃身が延びている。
開発費用に関しては聞く気になれなかった、多分俺なんかが見たことない金額なのは間違いないだろうし。
「母さん、後……装甲に電離分子流したって言ってたが?」
「うふふ、そうよぉ。 ……弐式の様なナノマシン修復型はどうしても再現できなかったのよぉ。 あれはヒルトが村雲・弐式で第二形態移行した結果から発展したから難しいかもしれないけど……。 だからイザナギには従来の分子結合殻に、更にその上に電離分子を流して対応出来ればと思ったのよ?」
「……ぶっちゃけ専門用語過ぎてわからん」
事実、何を言ってるかはわからなかったが、防御力が上がったというのはわかった。
昔は武器とかイヤだったが……これから背負う義務を思えばそんなことは言っていられなかった。
そんな俺の考えを他所に、母さんは更に続けた。
「今回の電離分子……もしうまく装甲に定着してくれれば、少なくとも村雲や天照のアップグレードも可能になるんだけどねぇ」
「ん、そこは成るようにしかならないさ、母さん」
「うふふ、そうねぇ。 ……イザナギが、第二形態移行すれば……何て、そう簡単に移行してたら、皆苦労はしないわねぇ♪」
最終調整も完了したのか、各部装甲に刺さっていたケーブルが音を立てて引き抜かれた。
「うふふ、今回の調整でイザナギに少し、機能を入れておいたわぁ」
「ん? 機能って……何のだ?」
「うふふ、それはぁ――ナ・イ・ショ♪」
悪戯っぽくウインクする母さん――曖昧に俺も笑みを浮かべるだけにすると校内アナウンスが響き渡った。
『これより、有坂ヒルトくんの代表候補生選出を掛けた試合が始まります――』
「うふふ、ヒルト――行ってらっしゃい」
「あぁ。 ……何とかやってみるさ、母さん」
俺はその場で高く腕を上げ、学園整備室、ISが出入り出来る大きな窓から空へと飛び立った。
残された有坂真理亜は整備室奥の部屋へ向かう。
「……もうすぐよ、貴女の出番は」
『……はい』
「うふふ。 ……目覚めた感想はどうかしら?」
『……悪くないです、とはいえ……何だか、変な感じですが』
「そう♪ 直に慣れるわよぉ」
『は、はぁ……』
有坂真理亜はISに触れながら誰かに話し掛けていた――それに応える様にISは答える。
光の点っていないバイザーに、淡い蒼の光が点る。
「うふふ。 ……ヒルト、ビックリするわよぉ」
『そ、そうですね……。 ……主君』
灯ったバイザーから新たにディスプレイが空間に投影される――其処に映し出されたのは――紅蓮の様な真っ赤な髪の少女だ
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