第二章
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「どういったものをどう使うか」
「それが大事ですね」
「そうなんだ、それで本当に違うからな」
「調味料だけでも」
「そうだ、それにな」
「それに?」
「最近昔の料理や調味料の研究もしているが」
エルチェも席に座っている、そして自分が作ったハンバーガーの味を食べて確かめながらそのうえでこう言った。
「そっちも面白いぞ」
「今の時代の料理だけじゃなくて」
「ああ、そこでいいと思ったらな」
「そっちもですね」
「うちの店に入れてみるな」
「それじゃあそっちも」
「研究していく」
こうリベリオに話した、閉店後の店で。そして実際にだった。
エルチェは昔の調味料の研究を続けていった、彼はその中で開店前にリベリオに対して開店準備をしつつ言った。
「昔凄い調味料、いや香辛料があったらしいぞ」
「香辛料ですか」
「それさえ使えば」
それこそというのだ。
「どんな料理、特に肉料理がな」
「それがですか」
「抜群に美味くなる」
「そんなものがあったんですね」
「抜群に美味くなりしかもな」
ただ味がよくなるだけでなく、というのだ。
「匂いも消して薬にもなる」
「万能みたいですね」
「まさに万能、魔法のな」
「香辛料ですか」
「そんなのがあったらしい」
「へえ、そうだったんですか」
「その香辛料が何か」
エルチェはリベリオに燃える目で話した。
「調べてな」
「そして、ですね」
「うちの店に入れて使うか」
「それどんな香辛料でしょうか」
料理、特に肉の味を格段によくしてしかも匂いも消して薬にもなる。そうした魔法の様な香辛料についてだ。
リベリオは興味を持ってだ、掃除をしつつエルチェに言った。
「本当に気になりますね」
「そうだな」
「それを使えば」
「うちの店の料理もな」
「これまで以上によくなる」
「そうだ、だからな」
それ故にというのだ。
「その香辛料調べていく」
「そして何かを見付けて」
「店に使うな」
エルチェはその決意を見せた、そして実際にその香辛料が何かを調べていった。多少値が張っても店で使うつもりでだ。
そして開店前の話から一週間程してだった、エルチェはあまり浮かない様なそれでいて新たな発見に喜んでいる様な二つのものが入り混じった顔でリベリオに言った。
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