第十四話「城を抜け出した赤い貴公子」
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た。
「おお! これは素晴らしい……」
「同人誌っていう薄い本を売っているんですよ?」
「ほぉ……? 薄い本とな?」
「まー……全年齢もあれば、R指定の内容もあるので買うときは注意ですね? あとBLとかいう腐った内容のやつもあるからそこも十分注意してください」
「なるほど……」
シャアは、僕と会場一帯を廻って彼は気に入った本を数冊購入した。
「へぇ? シャアさんって、ロリ系が好きなんですね?」
「ああ……二次元というのか? まさに芸術だと私は思う。さらに、『妹キャラ』は神に匹敵する素晴らしさだと私は思うのだよ?」
「へぇ……」
――僕は、お姉ちゃんキャラが好きだけど……
そう、僕は姉キャラが好みなのだ!
しかし、二次元という次元を愛する同士を得て僕はとてもうれしかった。このシャアという人とはなんとなく共感できそうに思えたのだ。
その後も、僕らは積極的に趣味の会話に没頭した。そうしているうちにコミケを出てショッピングモールに向かおうとしていた。
「おいしい、お好み焼き屋があるんです!」
「何と! お好み焼きか……一度、食してみたい日本食だったのだ」
「じゃあ、今から行きます?」
「うむ、いい考えだ……!」
そんなとき、ふと通りかかった女子達に僕は声をかけられた。明沙やファじゃない。もっと嫌な奴らだ。
「あれ? アムロじゃない!」
凰とセシリア、箒、そして……ラウラだ。こいつ、強制送還されるかと思ったけど、DG細胞に感染されただけという理由で無罪放免になり、学園の生徒ととしてそのまま生活することになったようだ。こんな強化人間をよく野放しにできるよな? IS学園って……
「鳳……何だよ?」
「それはこっちの台詞よ? アンタ、コミケなんかに行ってたの?」
嫌そうな顔をする凰に僕は少し不機嫌になった。
「どうだって、いいだろ……?」
「ところで、一夏さん達を見ませんでしたか?」
と、セシリアが訊ねる。一夏、確か……マリーダさんと一緒に正門を出ていくところを見たな?
「ああ、確かマリーダさんと一緒に出ていくのを見たよ?」
「な、何だとっ!?」
箒が血相をかいて、僕の胸倉をつかむと激しく揺さぶりだした。
「何処へ行った!? 何をしに行った!? 答えろ!?」
「し、知らないよ! 一緒に出ていくのを見ただけだって!?」
「こ、こうしてはいられん……!」箒
「私にだまって、マリーダさんとなんて!!」セシリア
「あんの袖付きのアマァ!!」凰
「殺す……」ラウラ
すると、彼女らは僕らに背を向けるとすぐさま走り去ってしまった。おそらく、一夏を探しているのは間違いない。しかし、どうしてだ?
「騒がしい女性達だな?」
華やかではないと、シャアは機嫌を悪くした。
「ははは……一様、IS学園の生徒達です」
「まる
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