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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第十四話「城を抜け出した赤い貴公子」
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やや省エネから威勢とやらを開放してしまった。
「どうせ、露出度高いコスプレイヤーのお姉さんたちを見に行くんでしょ? それとも、二次元嫁の薄い本でも買うつもり?」
「……」
――やばい、見透かされてる……!?
「今日は、一緒にお部屋を掃除するって約束したじゃない!?」
「えぇ〜!?」
「アムロの方が散らかってるでしょ?」
と、明沙はアムロの寝床側へ指を向けた。確かに、アムロの場所はぐちゃぐちゃに衣類が散乱したり、漫画やその他ホビーもバラバラ。一方の明沙は整理がしっかりと行き届いており整っているのだ。
「私も手伝うから、一緒に片づけしよう?」
「……」
しかし、僕はどうしても面倒くさいことからこれを拒んだ。そもそも、僕からしてそんなに散らかっているようには思えないぞ?
すると、僕はふと相棒のハロを抱えた。そして、ハロの後ろにあるスイッチを押す……
パカッとハロの口が開いて中から一匹の黒い何かが、ピョンと床に降下してカサカサと音を立てつつ明沙の足元を走り回った。
無論、それが何かを明沙は一発で突き止めると、か弱い悲鳴を上げて怖がり出した。
「あ、アムロォ〜!?」
――今のうちに……!
僕は、ハロを小脇に抱えて玄関から部屋を後にしてその場を脱した。
「アムロ〜! 助けてよ!? このゴキブリ何とかしてぇ〜!!」
「ごめん! ごめん! 帰ったら何とかするよ?」
そう言い残して、アムロは寮を飛び出していった。
――フフフ! 作戦成功だな?
実をいうと、あのゴキブリは単なる玩具なのだ。ただ、動きがリアルなだけを除けば。
「いよっしゃあー! コミケに行くぞ? ハロ!!」
「ハロ! ハロ!」
ピクピクと耳を動かしてハロもご機嫌の様子だ。協力した後、ご褒美にアムロから最新のマイクロチップを買ってもらう予定なのである。

コミケ、そこは日本中、いや海外からの熱狂的なオタクたちか集まる神聖なるイベントの地である。開催拠点のドームは毎年オタクの人盛りでいっぱいだった。
「やっぱ何時来てもここはスゲーなぁ……?」
「ハロハロ!」
ハロも僕の趣味に影響されて何やら興奮状態にある。
「そうだな? まずは……写真撮影だ!」
と、僕はハロを構えてカメラモードに移行させる。ハロにはデジカメ機能も搭載されている。
僕は、とりあえず目の前に映る気に入ったコスプレイヤーを写真に収めていった。
「うわぁ……きわど〜!」
やや、興奮気味の僕はここぞというショットを撮りまくった。しかし、そんな撮影の場になにやらオタク女性陣の黄色い悲鳴が飛び交っている。
「あの人! すごくない!?」
「素顔わからないけど、外人っぽいよね!?」
「イケメン〜!!」
「何だ……?」
そんな、女性陣のほうへ僕は目を向けると。その向こうに叫ばれてる主を目撃す
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