第46話 大切な誰かの為にできる小さな気持ち
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
》
高校一年の時、肉体精神もろともある意味で鍛えてくれた、できればもう出会いたくない不良の2人。
コイツらが彼女らに何かするのではないかひやひやしていたが……予感は的中した。
花陽や凛にちょっかいかけるし、希も危うく襲われかけた。
警察に突き出せば、どう考えてもアウト。『もう現れない』と、彼らは逃げる際に言っていたがそうそう見過ごすとは思えないのだ。
そんなことがありながらも、みんなと仲を深めることができた、希が中学生の時の”あの子”だっていうことを思い出せた。
そして。
その時から感じ始めた、俺の記憶の断片
誰かが、俺の記憶を取り戻すキーパーソンかもしれないなとは、この頃から薄々勘付き始めた。だけど、それをすぐに言えるようなもんじゃない。少しずつわかっていければいいなと俺は思う。
「ことりと穂乃果の騒動も丁度このころだったよなぁ……なっつ」
ことりの留学、穂乃果のμ`s脱退宣言、俺の転校。
μ`sのランキング上昇に伴い、少しずつ入学希望者が増えてきたころ、音ノ木坂で文化祭が開かれたのだ。穂乃果が頑張りすぎて倒れてしまい、ことりはそんな穂乃果に相談もできずにギリギリまで話さず、俺も結局話せぬまま、刻々と時間だけが過ぎていった。
人生二度目の転学届は、岩のように重く感じた。
それでも、俺たちはこうして今でもスクールアイドル活動を続けているし、俺も転学をすることは無くなった。
それは……きっと俺たちに”友情”と、音ノ木坂に対する”愛情”があるから。みんなと一緒に音ノ木坂学院での高校生活を送り、成長したい。
それでも、俺は忘れてはいけない存在の子もいる。
高校一年、成績だけに縛られて腐りきってた当時の俺に別の道を教えてくれた少女。
恩があるのに、転校することを一切伝えず、あの場を離れてしまったこと。
先日、彼女と久しぶりに会って……その話を花陽に聞かれて、秘密を知られて説教されて。
この前も優木あんじゅというか、A-RISEに振り回されてとても中身の濃い一週間だった。
「そして今のこれだろ?たった一か月で色々起こり過ぎじゃね?」
穂乃果脱退&ことり留学&俺転学が四週間前。
未遥と会話し、花陽に怒られ、A-RISEと初めて対談したのがその次の週。
そして一週間、間が空いて秋合宿ときた。
正直、某見た目は子供、頭脳は大人の少年レベルの事件の起こりようである。
次元の限度は違えど、こんな頻繁に起こるとメンタルが持ちそうにない。
「そういえば」
この前穂乃果に言われた二人でどこか遊びに行こうという話。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ