暁 〜小説投稿サイト〜
木場きゅんに憑依した俺は皆に勘違いされながらも生きていく
油断していると転生するよ
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格子の窓から月の光が入り、部屋に飾られている鏡を見る。


そこには黒髪で日本人顔の人物はおらず、金髪で日本人とはかけ離れた美形な顔をした子供がいた。


だが何となくどこかで見た事があった。どうにか思い出そうと頭に全神経を集中させると、とあるアニメのワンシーンを思い出した。

それはハイスクールDxDのリアス・グレモリーに拾われる木場祐斗のシーンだ。その時の木場祐斗の姿と今の少年の姿はまるっきり同じで、いや同じどころか同一人物のような.........


はェェェェ!!!なんで!嘘だろ!!


そうだこれは嘘なんだ。だからこうやって「魔剣創造(ソード・バース)」とか言っても、剣なんか......イヤぁぁぁ!!何で出ててきてるのォォ!!

彼の手には先程まで無かった西洋剣風の剣が1本あった。けれど、少年の身体では支えきれずに地面に落とす。

その音に反応し誰かが駆け寄ってくる音が聞こえ、バレたら不味いと一生懸命消えろ消えろと念じた所、男が到着する前に剣は跡形もなく消える。

駆けつけた男には気のせいじゃないですか?と言い聞かせ、どうにか帰らすと硬いベッドに腰をかけ、考える像のようなポーズをとる。


まさか冗談抜きで木場祐斗に憑依するとは......


そんな冗談のような事が起き、これからどうするべきか寝落ちするまで考え続けた。



朝目が覚めるとやはり少年の身体のままだった。これが、夢ならと確率は低いながらも思っていたが、結局は夢ではないようだ。

眠い目を擦りながら、他の部屋の人と一緒に別の部屋へと集団移動していた。

「ふぁぁ」

やはりこのような子供の身体には深夜寝はキツかったのか、口を手で抑えながら欠伸を出してしまう。

それを見た1人の青年が声をかけてくる。
その青年は身長は170を優に超え、周りと比べ1人だけ大人びていた。過去の自分と同じ真っ黒い黒髪だ。

「眠そうだな」
「うん。昨日寝るのが遅くて...ふぁぁ」
「そんな深夜に寝てると、身長が伸びないぞ」
「別にいいよ」
「そうか...まぁ、一応初めてだから自己紹介からだな。俺は虞淵(グエン)宜しくなえっと...名前は」
「名前は...」

名前一体何を名乗ればいいんだ?
前の人生の時の名前の田中太郎か?それとも木場祐斗か?

どうしようどうしようと悩んでいると、自然と口が動き名前を名乗る。

「イザイヤだよ」
「イザイヤか......名前と身体からしてヨーロッパってとこか」
「そういう虞淵は......ドイツ?」
「あぁ違う違う。俺の名前は漢字でな、中国の出身だよ」
「へぇぇ」

中国の名前にそんな洒落たのがあるとは思っていなく、意外とびっくりした。

その後ご
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