??12話 新たな練習相手
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うん。ところでお客さんて?」
「うん。ど、どうぞ……」
廣川の言葉に木野は頷いた後、連れてきたお客さんに声を掛けた。そのお客さんに円堂は驚く。
「えっ?」
「………臭いわ」
お客さん──雷門夏未はサッカー部部室を見回した後鼻をつまんで言った。それを聞いた染岡は木野に言う。
「こんな奴、何で連れてきたんだよ!」
「話があるっていうから……」
「チッ……」
木野の言葉に納得した染岡は嫌そうな表情をした。そして夏未は円堂と廣川を見て、内容の話を口にする。
「帝国学園での練習試合、廃部だけは免れたね」
「お、おう!」
「これからも沢山試合していくからな」
「ふふっ……次の対戦校決めて上げたわ」
『えっ!?』
夏未の言葉を聞いた染岡達は驚き
「……………」
「次の試合?」
廣川は何かがあると感じ取り、円堂は首を傾げて言った。内容は、次の練習試合相手は尾刈斗中で、一週間後にある。負ければサッカー部は廃部だが、勝てばフットボールフロンティアへの出場費を学校側が払ってくれるらしい。つまり出場許可をくれることだ。内容を話し終えた夏未は部室から出て行った。それを聞いた円堂は呟く。
「フットボールフロンティア……」
「ああ、俺達が尾刈斗中に勝てば出場できるんだ」
「凄いですね! 中学サッカー日本一を決める大会ですよ!」
「おー、俺盛り上がってきたでやんすよ!」
「部員8人の頃じゃ、考えられなかったもんな」
「喜ぶのは、まだ早い! 俺達は今度の試合に勝たない限り、出場できないんだぜ!」
「分かってるぜ、染岡」
「ああ。皆、この一戦負けられないぞ!! 練習やろうぜ!!」
染岡の言葉に廣川は頷き、円堂は笑みを浮かべて掛け声を上げた。円堂の掛け声に染岡達は同意し、声を上げる。
『おおっ!!』
新しい練習試合が決まり一週間、練習が始まった………
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