第五章
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「その子が私をどう思っているか」
「そのことをですね」
「占ってくれますか?」
こう速水に言った。
「今から」
「わかりました、ではどういった占い方が宜しいでしょうか」
「どういった、ですか」
「はい、私の占いはタロットです」
「あの絵が描かれたトランプのカードみたいなのですね」
「実際にトランプの元だとも言われています」
タロットはとだ、速水は華子にタロットの説明もした。
「長い歴史のある占いでして」
「トランプの元にもですか」
「なっています」
「そうなんですね」
「そしてタロットには色々な占いの仕方がありますが」
「そのタロットで、ですね」
「占わせて頂きますがどういった占い方がいいでしょうか」
こう華子に言うのだった。
「一体」
「そう言われてもタロットは知らないので」
「ではお任せさせてもらって宜しいでしょうか」
「はい、お願いします」
華子はそのことは速水に任せた、するとすぐにだった。
速水はコートのポケットからあるものを出した、胸の裏のポケットだったがその時に見えたコートの裏地の色は赤だった、その赤が表の白とスーツの青に絶妙なコントラストを与えていた。
そしてそのコートから出たカードは。
愛し合う二人のカードだった、そのカードを見てそうしてだった。速水はにこりと笑って華子に言った。
「よかったdすね」
「よかったとは」
「はい、恋人の正です」
「恋人のですか」
「このカードが出たということは」
それは何かともだ、速水は話した。
「相手の方は貴女のことがお好きですね」
「本当ですか!?」
「先程も申し上げましたが私は嘘は言いません」
このことも言うのだった。
「ですから」
「このことはですね」
「はい、安心してです」
そのうえでというのだ。
「告白されれば」
「それで、ですか」
「必ず上手くいきます」
「そうですか、じゃあ」
「はい、後はです」
「告白します」
華子は速水に意を決した顔で答えた。
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