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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第575話】
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の体操着は短パン、場所によってはスパッツだ。
だがIS学園は何故かブルマ――女尊男卑なら明らかに問題になりそうなのに。
「……お兄ちゃんのエッチ♪」
「だぁあああっ、何処見てもそうなるじゃん。 ……はぁ」
軽くため息を吐き、瞼を閉じた。
美冬もからかうのを止め、俺の頭を撫で始める。
「お兄ちゃんの銀髪、綺麗だよね」
「いきなりどうした?」
「ん? ……双子なのにさ、美冬はこの色でしょ? ラウラみたいに私も銀髪だったらなぁって」
そう言って栗色の髪を触る美冬、いつもは流れるようなロングヘアーだが今は結って片結びにしている。
そのせいかいつもより幼く見えてしまう――。
「髪の色なんか気にすることないだろ? 誰がどう見ようとも、俺と美冬は兄妹なんだし」
「……そうだね、お兄ちゃん。 ……髪の話じゃないけど、たまに美冬……お兄ちゃんと血の繋がりなかったらなぁって思うよ? そうしたら、誰にもお兄ちゃん譲らないもん。 みぃちゃんにも譲らないもん。 美冬だけのお兄ちゃんだもん」
ブラコン極まる美冬、まあ俺もシスコンだが。
「ははっ、まあ……残念ながら血は繋がってるからな」
「ぶぅ。 ……繋がっててもいいもーん。 繋がってても、お兄ちゃんとはエッチ出来るもーん」
……まあ確かに出来るが、何て言うか……実際手を出してて言うのもあれだが、兄としてその発言聞くのはアウトな気がする。
「……あんまり外でそんなこと言うなよ」
「むぅ。 ……じゃあお兄ちゃんの部屋で言うもーん」
「……言うのは確定なんだな」
「えへへ、良いじゃん。 美冬が好きなのはお兄ちゃんだし。 今日の運動会、もし私の組が勝ったらお兄ちゃんとまた相部屋にしてもらう予定だもん」
相部屋になったら、確実にラウラは夜這いにこれないし、他の子も来れなくなるな。
……一人は寂しく感じるが、とはいえ特定の子が来ると……。
いや、ちゃんと特定の子に決めないといけないのだが。
そんなことを考えているとまた携帯が震え、時間が来たことを知らせてきた。
「美冬。 悪いが時間だ」
「も、もう? ちぇっ、早すぎだよぉ」
ブスッと頬を膨らませる美冬、身体を起こすと俺は軽く頭を撫でた。
「んじゃな、優勝するにはトップのシャルに追い付かないといけないけどな」
「ふふん、大丈夫! 楯無さんの事だもん、最終競技にどんでん返し入れてくる筈だから!」
小さくガッツポーズする美冬、俺は苦笑しつつ次の場所へと急いだ。
「……お兄ちゃんをどうしたら悩殺出来るかなぁ……。 魅力、ないのかな私」
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