第四章 RE:BIRTH
四面楚歌
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「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「zzz・・・」
荒野の中で、セイバーが剣を持って座禅を組み、士が毛布にくるまって寝ていた。
こちらの捜索メンバーは少し変わっており、一刀の代わりに星が来て、さらになのはも合流していた。
ちなみに、なのははあれから一睡もしていない。
ヴィヴィオに「絶対に舜君を取り返してくるから」と自分に言い聞かせるように出てきたのだ。
しかし、このままでは体調を崩す。
「なのは。私が見ているので、お休みになっては」
「いいの。セイバーさんが寝ないでいるのに、私が寝るわけにはいかないから。それに、星さんも起きてるし、負けられないよ」
「なのは殿・・・・」
声をかけるセイバーだが、なのはは自分の意地だからと言って眠ろうとはせず、それを見て星が小さくつぶやいた。
「私は・・・・最近分からないのです」
「え?」
「舜が連れ去られたとき、私は確かに悲しみました。しかし、それは本当に「愛」から来たものなのかと、疑問を持ったのですよ」
「星さん?」
客観的に言うのはいかにも星らしいが、彼女にとってはかなり真剣なことだ。
「私は舜のあり方を聞き、何と脆く、そして素晴らしいものだと感じたのです。そして、失いたくないと思った。それを今まで恋愛感情だと思ってきました」
「普通じゃないの?」
「しかし、今になってはこう思います。「それは世界遺産などがかけがえのない物と感じ、失ってはならないと感じているだけじゃないのか?」と・・・・」
「そんなことないよ!!星さんの想いは確かに・・・・・」
「確かに愛だと?しかし、私は貴女のように取り乱すことはなかった。絶対に取り戻すと、心に誓っただけだ」
「それは私が勝手に取り乱しただけで・・・・」
「・・・・まあ、それも彼の顔を見ればわかることでしょう」
そんな話をしている二人を見て、セイバーがふふっ、と笑う。
「乙女ですね」
「あんたもそうだろ」
「(びくぅっ!!)士、起きていたのですか?」
「女三人寄れば姦しいというからな。起きちまった」
「私は話に参加してないですが」
そんな会話をする二人が二組だが、こうしてエクスカリバーで四剣をたどろうとしてすでに三日。
英霊である彼女だから大丈夫だが、ほかはつらいはずだ。
まあ士は旅人ではあるから大丈夫そうだが、なのはや星はこれ以上ここにいるのは難しいだろう。
そうかんがえていた、その時
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