第四章 RE:BIRTH
四面楚歌
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出してきた。
それを躱し、いなし、投げようとしたアーチャーだが
ごォッ!!!
「ッお!!」
その拳が眼前に迫って、咄嗟にそれを回避した。
するとその外れた拳から、本来アーチャーに叩き込むはずだった衝撃が飛び出し、レーザーのように一直線に壁に向かって行った。
目に見えない衝撃の光線がアーチャーの顔の横を通過し、凛のツインテールの片方をすり抜けて壁にボゴッ!と穴をあけた。
「ほえ?」
「ん?」
「おぉ」
それを見て唯子が気の抜けた声をだし、凛が何が起こったのか一瞬理解できず、アーチャーが感心の声を上げた。
「おぉ、じゃないわよ!!下手したら顔に穴が開くところだったわよ!!?」
「非殺傷だから大丈夫だろうが(ス・・・)」
「誰が正座やめていいって言った!!正座ッ!!」
「ま、まて!!なぜそこで令呪を光らせる!?」
「なんで俺まで・・・・」
「(膝の上のイリヤ)凛を守れなかったからでしょー?」
「なんでさ・・・・」
説教されてるWシロウを尻目に、唯子が自分の力にびっくりしていた。
「凄い・・・・・」
「あなた、自分の力に気付いてなかったの?」
「力は強くなったなぁ、って思ってましたけど・・・」
「それはそうでしょうね」
と、そこに長岡が彼女のファイルを持ってやってきた。
「あなたの話では、実験は死にもの狂い、そしてそのあとすぐに戻され、洗脳の中で戦っていました。だから実感がないのは当たり前ですね」
「そうなんですか・・・・」
その話を聞いてまた驚く唯子の脇で、ティアナが長岡に聞く。
「長岡さん。唯子って・・・・」
「ええ。私と同じ、“No name”の人間です。世界が一つになって、“No name”でも力を手に入れた者はいます。でも、彼女はそれでも力のない“No name”の人間です」
「それであれだけの力・・・・・」
「異常ですよ。決して力を植え付けることなく、“No name”のままあの域に達するなど」
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ガラガラと城壁が崩れて、その中から青年が出てくる。
蒔風がそれに対して玄武盾を構え、もう一方の手に「風林」を握って身構えた。
と、青年が剣を肩口、型で言う「八相」に構える。
(あの距離で構え・・・・刃を飛ばしてくるか?)
だが、蒔風も相手が何をしてくるかは大体わかる。
「保険」は一応打ってお
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