第四章 RE:BIRTH
四面楚歌
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勝利をおさめます。それはなぜか」
「正義の味方だから、とか言わないよな?」
「いいえ。それは翼人が「理解者」だからです」
「理解者?」
「ええ。他者の感情をエネルギーに出来る、ということは、それを理解しなければならない。その理解力の高さを以って、一度相手にした者ならばそれなりに優位に戦えるんですよ」
「そう簡単なもんか?」
「・・・・・あなた、小さいころアニメなんかは見ていました?」
「そりゃまあ」
「では、あなたはそのキャラの弱点も、攻撃法も、全部知っているわけですね?」
「今はうろ覚えだけど」
「彼らの理解はそういうことですよ。一度相手にした敵を理解し、そして幾度も立ち上がる心の強さ。それが、翼人を何度も勝利に導かせる理由です」
「なるほど・・・・じゃあ最初で勝てなければもう勝てないということか?」
「いえ・・・・そうでなくとも」
「?」
「まだ見せていない技で倒せばいいのですよ」
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「セイヤッッ!!!」
「甘い」
「ハァッ!!」
「まだまだだ!!」
ドカッ!!
訓練場で、アーチャーが唯子を翻弄して転がしている。
そして
「投影開始、全射出!!」
ドドドドドドドド!!!!
投影した武器を宙に浮かせ、そのすべてを一斉射出する。
「キャぁアアアアアアア!?」
「ちょ、アーチャーやりすぎ!!」
剣の陰に唯子が埋もれて行き、アーチャーに凛が叫びかける。
しかし、アーチャーはシレッとした顔をしている。
「この空間は非殺傷設定というのが効いているのだろう?ならば、よほどやりすぎない限り大丈夫だ。それに・・・・・」
アーチャーの射出が止まる。
そして、その隙間から―――――――
「この程度は、見切っているだろう」
剣の隙間に、唯子が立っていた。
彼女の立つ場所、わずかな立ち位置だけ、剣が突き刺さってない。
「やはりな・・・・彼女は特に秀でた能力などない」
「え?」
「私と同じ・・・いや、弓や投影がある私よりも、はるかに・・・・・こういってはなんだが、劣っている」
「でもあんだけ動いてんのよ!?」
「だからこそ、彼女が一体どれだけの「実験」を行ったのか・・・・想像もつかん」
そうした会話を脳内で済ませる凛とアーチャー。
その間に唯子がアーチャーに向かって駆け出し、拳を握ってそれを突き
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