第四章 RE:BIRTH
四面楚歌
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うか。
ドォン!!
「オゥッ!?」
銃撃を回避し、弾き飛ばした蒔風の背後からロケット砲が飛来し、即座に転がるものの爆風に体が投げ出される。
地面を転がる蒔風が体制を整えて膝立ちになった瞬間、その場に巨大なトレーラーが突っ込んできて蒔風をひき潰そうと爆進してきた。
「ターミネーターかよ!?」
そんな愚痴を叫びながら、蒔風がいつもの二倍はありそうな畳返しでトレーラーの足元を撥ね上げ、軸回転させながらトレーラーを吹っ飛ばす。
蒔風の頭上を飛んでいくトレーラーだが、その荷台部分がガチャガチャと展開され、オフロードのバイクが四台飛び出してきた。
そのうち二台が蒔風の両肩をかすめて行き、衝撃に蒔風が吹き飛ばされる。
さらにトレーラーの爆発で地面を転がり、引きずられるように滑る。
「ごっぉ!!野郎!!」
嬲られる蒔風が憤るが、向かって行ってもしょうがない。
今は逃げるだけだ。
とはいってもあっちと蒔風の機動力は違いすぎる。
今の蒔風は抑圧で開翼もできないのだ。
それに対し相手は高性能のジープやバイク。
逃げるには、撃墜するしかない。
そうしていると蒔風に向かってバイクが走ってきて、すれ違い様に蒔風に蹴りを放ってきた。
その足を蒔風が掴み投げようとするが相手の勢いが強いのか、そのまま押されてゆく。
その蒔風にさらに背後からもう一台が同じようにして蹴りを放ってきた。
両者の脚もただでは済まないだろうが、おそらくそんなのはどうでもいいのだろう。
それを見て蒔風が紙一重のタイミングで一人目の脚の上で逆立ちしてそれを回避する。
そしてバイクの後部に立って男に殴りかかる。
しかし背後からの攻撃に対し男もそれを受け止め、裏拳で反撃して、蒔風の腕を掴んで前に投げた。
ブゥン、と蒔風の体がバイクの上を越え、それでもバイクにしがみつき、脚が地面に付いて滑って行く。
数十メートル進み、バイクの後輪が上がった。
蒔風がその両足に力を込め、バイクごと投げ放って爆発させる。
一台撃破した蒔風だが、即座に攻撃の手が伸びた。
バイクの男がペンのようなものを投げ放ち、そのお尻(ペンならノックする部分)から火が噴き出して蒔風に向かって飛んで来た。
文字通りロケットペンシルとでも呼べそうなそれを蹴り飛ばし、蒔風の周囲で爆発が起こる。
そこにジープからの爆発が襲い掛かり、さらなる爆風に押されて蒔風が加速する。
周囲は砂埃がひどい。
しかし、その先に蒔風が何かの影を見た。
それは
「あれは・・・・勘弁してくれってのによぉ・・・・」
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