第四章 RE:BIRTH
見誤る戦力
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握るG4 。
地面から引っ張り上げたものらしく、抱えるたぐいのものではない。
ガシャン、とスクラップのような音を立てて、G4が強引に一歩前に出る。
「まだ・・・・立てるのか・・・!?」
「そんな馬鹿な・・・・!!」
「G4システム」は装着者が死体あっても動き続ける装甲だ。
その概念は「人体が装甲を纏う」ではなく「装甲を動かすために人体というパーツを用いる」という物だ。
だから中が死体でもここまで動くのはおかしくない。
一刀も前にそんな話を蒔風や津上から聞いたことがあるし、フェイトも警察関係で氷川から聞いたことがある。
しかし今の砲撃は装甲をも完璧に破壊するものだったし、そして外見は確かに破壊されたものだった。
そう、破壊されたのは――――外身だった。
G4がベルトに手を当てて上部のボタンをガッ!と押し込む。
直後に
《cast off》
という機会音声が響き、その答えを提示してくれた。
「な・・・・」
「キャストオフだと!?」
G4のゴツイ装甲が肩、腹、胸、腿、脛と解除され、最期にマスクの頬が盛り上がり、そのすべてが弾け飛んだ。
飛んできた装甲を避け、一刀たちがその姿を見る。
《Change―――PROJECT G4》
その体つきが非常にストレートなものとなり、腕や足周りがすっきりしている。
顔も丸いものから縦長になって、スマートだ。
それは「装甲」から「強化スーツ」へと表現を改めるほどの物だった。
「マジかよ・・・・・!?」
ドォッッ!!
驚愕する一刀だが、その腹部にG4の拳がめり込み、そのままフェイトやランサーの間を抜けて砂漠にめり込む。
その後で《CLOCK UP》《RIDER PUNCH》という音声が聞こえてきた。
速い。
それは自らの発した音を超えるほどに。
一刀に駈け寄るフェイト。
直後に斬りかかるランサーと凩。
「みんな来て!!うん・・・うん!!翠さんと霞さん、あと加賀美さんたちも!!早く!!!」
フェイトが通信機に向かって叫ぶ。
もはやこまねいている場合ではない。
自分たちがここにいれば、それを察知して翼人ならゲートを開ける。
すぐに来れるだろう。
だがもう一つの戦いでは、すでに間に合ってはいない。
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「しっかり・・・・しっかりしてください!!」
「あ、ああ・・・・・そんな
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