第四章 RE:BIRTH
見誤る戦力
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年の足元から爆発したかのように、一気に砂が吹き上がった。
見るとそこから少し離れた場所で、蒔風が息も絶え絶えに地面に手を当てていた。
畳返しを、相手の足元で跳ね上げさせたのだ。
大地は砂なので、本来立ち上がる地面ではなく、地雷のように砂が巻き上がったというわけだ。
しかし、その一回で蒔風の頭がぐらりと揺れ、倒れそうになるのを踏ん張って耐える。
それを見て青年が砂の中から飛び出し、蒔風へと向かっていった。
剣が振るわれ、飛来した刃にルネッサのバリアが破壊される。
「・・・・・へ・・・・」
それを見て、蒔風が笑う。
その先にある死など気にしていないという顔で。
「逃げろ、ティアナ」
そう短くつぶやき、蒔風が叩きつけるように地面に手を降ろす。
青年の足元の砂が次々を吹き上がって行くが、全く止まることがない。
軋む足に鞭打って蒔風が下がるが、振るわれた刃が襲い掛かる。
肩に刺さり
腹に刺さり
そこを押さえようとして腕に刺さり
顔に飛んできたのを蹴り飛ばして足に刺さり
ドドドドッ!という重い音がして、蒔風が地面に落ちる。
そして、止めと言わんばかりに青年が力の限り剣を振り下ろした。
蒔風の両脇からティアナとルネッサが走って寄ってくるが、間に合わない。
それどころか横薙ぎに振るわれた剣からの刃で、三人まとめて串刺しだ。
「舜さん!!」
「くっ・・・そぉ!!!!」
声を張り上げる二人だが、蒔風はすでに言葉を発さなくなっていた。
振るわれる剣。
その軌道上に現れ、射出されていく刃
そして
ドドドドドドドドドドンッッッ!!!!!
迫る刃の真下から、砂が一気に噴き出す。
最後の力を振り絞っての、畳返し。
しかし吹き上がったのは、ティアナとルネッサに向かう分の下からだけ。
「舜さぁぁあああああん!!!!!」
果てしない轟音
甲高い悲鳴
当事者二人は、一言も発さなかった
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これで終わった。
勝ちだ。
そう思った一刀が事後に背を向け、蒔風の元へと向かおうとする。
そしてその背中に、ガトリング砲が向けられた。
「「一刀!!!」」
背中からの攻撃に反応が遅れた一刀だが、その弾丸を凩とランサーが弾く。
その弾丸の向こうには、ガトリングを
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