第四章 RE:BIRTH
見誤る戦力
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るティアナ。
パパパパパパンッッ!!と青年の体が若干くの字に折れるが、その顔にダメージを受けたという感じはしていない。
しかし、その崩れた体勢をティアナが足払いで押し倒し、銃口から紐のような魔力を発射して青年の体に巻きつけた。
そうして地面に転がる青年だが、足を回し、胴体を軸にして回転、ティアナを蹴り飛ばしてから勢いで立ち上がる。
だが青年の脚に手ごたえはない。
蹴り飛ばされたティアナの姿がゆらりと消え、青年の背後からオレンジの弾丸が迫りくる。
それを後ろ蹴り上げですべてかき消す青年だが、それもまた幻影と消える。
「?・・・・・(ドォッ!!)!?」
そして、疑問を頭に浮かべた彼の足元からクロスファイアが飛び出してきて、真下から彼に向かって襲い掛かった。
その隙にルネッサがバインド魔法を重ね掛けし、さらに拘束を強化する。
「行けた?」
「と、思います」
ティアナがフェイクシルエットを解くと、さっきまでそこにいた彼女らが消え、五メートルほど横にずれた位置に現れてきた。
砂煙が晴れる。
当選そこには、バインドにつかまった青年が倒れて・・・・・・
「・・・・え?」
「そんな!?」
いなかった。
引き千切ったのか、その体にバインドや拘束魔法の束縛は一切なく、クロスファイアの弾丸をすべて手で受け止めて握っていた。
ギュルギュルギュル、と回転するオレンジの魔力弾を握りしめた青年が、それを潰して消滅させる。
「うそ・・・・」
魔力弾や魔法砲撃を、素手で弾く人はいる。
掴んで投げる人だっている。
今この世界には魔力以外の力もあるのだから、そういった人が多くいるのは別に驚くことではない。
しかし、至近距離から、しかも不意打ちで真下からの魔力弾を、素手で受け止めて握れるかと言われればそれができる人間はそうはいない。
現に彼女だって、至近距離の魔法を受け止める人を見るのは初めてだ。
青年がヴァルクヴェインを握り、ティアナたちに振るう。
無数の刃が飛来して、彼女たちに襲い掛かった。
「ッッ!?走って!!ルネ!!!」
「はいッ!!!」
迫りくるその刃を、走り回って回避するティアナ。
撃ち落とすなんて考えは即座に捨てた。
あれはその範疇を超えている。
しかし、この砂漠でそんな回避がしきれるわけがなく――――――
「っ!!追い付かれっ!!?」
ティアナとルネッサに、刃が追い付いていく。
砂に足もとられて、うまく走れない。
ドバゥッッ!!!
が、その瞬間、青
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