第四章 RE:BIRTH
砂漠の死闘
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刃が斬り、そしてまたその後続が、後続が、後続が、後続が
「ごフッ・・・・」
蒔風の体が、ズシャリと地面に落ちた。
力なく開かれた腕
握られた拳がほどけ
膝がもう体重を支えていられない
血が思ったより出ないのは、もうすでに出しようがないからだ。
《連れて来なさい》
青年の首輪から、そんな声が聞こえてきた。
蒔風に、青年の腕が伸びる。
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「受けきれんのか!?」
「無理だね」
「逃げられるか!?」
「無理」
ランサーの言葉に、フェイトが立ちつくして答える。
圧倒的な魔力。
この内戦での魔力がすべてこの化け物に集まっている。
いくら優れているからといって、個人が太刀打ちできる魔力量をすでに超えている。
阻止しようにも、猛撃で止められる。
逃げようにも、回避しようにもその範囲が広すぎる。
もしも、これを相手にできるとしたらそれは
「じゃあ、あの魔力奪ってやろっか?」
人の範疇を越えた翼人だろう。
「は!?」
「か、一刀!?」
二人の背後に現れ、声を発した男。
蒼青の翼人、北郷一刀
その彼が、手にレイジングハートを握ってその矛先をG4に向けた。
「絆で借りたこの力で」
ゴォ・・・・
「どっちの集束が強いか、勝負だ!!!」
そして彼もまた、集束を始める。
頼りになる戦力が、やってきてくれた。
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「!?」
ドンドンドン!!
ザァッ!!
青年が蒔風に腕を伸ばし、直後にその腕が弾かれたかのように阻まれた。
さらにその場に魔法弾が飛んで来、青年がそこから下がる。
「大丈夫ですか!?」
「舜さんを・・・ここまで・・・・・!?」
飛んできた弾丸は、ルネッサによるシルバーダガーからのもの。
驚愕の声は、倒れる彼の頭を抱えあげたティアナのものだ。
「用事が済んだので来てみたら・・・・」
「一刀に一緒に来てもらって正解だったみたいね」
薄れる意識の中、蒔風が口を動かす。
「や・・・めろ・・・・」
しかし、彼女らには届かない。
彼をここまで追い詰めた敵に
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