第四章 RE:BIRTH
砂漠の死闘
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ッ!!
痺れを切らすランサーがゲイボルグを放とうとするが、そこに耳を砕こうとでもするかのような高音と共に魔法砲撃が放たれた来て地面を吹き飛ばした。
そして触手のようなアームが二本出てきて、そのハサミのような先端がガバリと開く。
その二本のアームに、魔力が凝縮されていき、巨大な球体となって集束されていく。
「集束魔法!?」
「俺たちの使った力丸々ぶち込んでくる気かよ!?」
叫ぶランサーだが、それだけではない。
「ここって内戦地区だったよね?」
「おう」
「で、みんなデバイスとかカートリッジの銃とか使ってたから・・・・・!!!」
集まる魔力は、彼等だけのものではない。
この地で行われてきた戦争。
そのすべての重みが、伸し掛かってくる。
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「オオオオオオオオおおお!!!」
ガッ、ギィ!!
蒔風の十五天帝と、青年のヴァルクヴェインが交差して遺跡内で火花を生む。
ぶつかり合って、鍔競合う。
そうして拮抗する両者だが、蒔風が青年に蹴りを入れてその隙に剣を弾きあげる。
青年の腕が上がり、そこに蒔風が拳を叩き込んできた。
が、青年はあっさりと剣を手放し、その拳を手刀で落とし、肘鉄を顔面に叩き込む。
「ガッ!?ってぇ〜・・・な!!」
それを掌で受けた蒔風が、青年の足元を払う。
それを小さく飛んで回避した青年は、蒔風の胸にそのまま蹴りをぶつけて後退させる。
後退した蒔風に、地面に刺さった神剣を抜いて斬りかかる青年。
が、蒔風がそこで目をガッ!と開き、その剣筋を見切って上体を逸らした。
そして素通りしていく青年の腕を横から掴み取り、壁にガンガンとぶつけてから外に向かって投げ飛ばそうと腕に力を込める。
しかし青年は投げられてしまう、というところで地面に足を付け、めり込むほどに踏ん張る。
そうして、振り回す側と回される側が反転し、蒔風の体が壁に向かって投げ飛ばされていった。
「ッッ!?オォ!!!アッッ!!!」
バフォア!!!!
壁に激突し、その先に飛ばされそうになる蒔風は、開翼して思い切り大きく羽ばたくことでその勢いを止めた。
その風で遺跡内の小石や砂が巻きあがり、青年の全身を叩いていき、目が細められた。
その一瞬、蒔風が一気に青年へと突っ込んでいき剣を振るう。
しかし
ドゴォッッ!!!
遺跡に大きな穴が開いて、そこからいくつもの刃が飛び出して行き、蒔風を
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