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世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
青年、来る
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「十五天帝!!」


ビッ!!ビビッッ!!!



そして、放り投げた十五の刀の先端から銀白の光が伸びセイバーに直撃する。
一本、二本、三本と命中していき、そしてそれが今度は十四、十三と収束して数を減らしていく。


最後には極太の一本となり、ついにセイバーを吹き飛ばし、撃破した。



「ッッ・・・・」

「舜!?」

「俺のことはいい!・・・早くランサーのところに・・・!!」

「わ、わかっ・・・!?」



息の切れる蒔風に寄るフェイトが、ランサーの援護に行こうとしたが、その言葉が詰まる。


さっきまで蒔風が相手にしていた青年。
その青年が、一本の剣を握って突っ込んできたのだ。


蒔風がとっさにフェイトを突き飛ばして、獅子天麟の面でそれを受け止め、そして吹き飛ばされていく。



斜め45度の角度にすっ飛ぶ蒔風が、遺跡の上部に命中して内部へと姿を消した。
青年が、それを追って飛び出した。



「あっ!!ッ〜〜〜!!こっち!!」



それを見たフェイトだが、蒔風なら大丈夫だろうという判断を下したのだろう。
それに、今追って行ってもしょうがない。彼女はランサーの援護に向かった。



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「リャァ!!!」


ガキィ!!



ランサーの槍が、死人兵士の首輪を破壊する。
正直言って、相手にならない。


しかし、最後に残ったこいつは違う。



ウィィィィ、カシュッ!



G4だ。


銀の装甲に身を包んだこいつが、アサルトライフルのような銃を手にランサーへと向かってきた。
銃の威力は、あの町で見たものと変わらないようだ。


だからランサーも弾くということはしない。



撃ってきたレーザーを機動力で回避し、その首を落とそうと槍を振るう。
G4がその槍を地面に倒れるようにして回避し、ランサーの腹部に銃口を向けた。

槍を振ったまま回転し、その場を移動するランサーがそのレーダーを回避し、足元のG4に向かって、串刺しにするように槍をおろす。

が、G4は後転してそれを回避、回転しながらトリガーを引き、レーザーをまき散らして少し下がった。


そのタイミングで、ランサーがゲイボルグの先端に魔力を込める。

一撃必殺の宝具。


しかし、それを溜め切る前にG4からの銃撃がそれを阻んだ。



いくら少ない魔力でいいと言っても、やはり溜めの時間は必要だ。
それを削られてしまっては、宝具は打てない。



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