第四章 RE:BIRTH
遺跡爆発!!
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あるらしい。
今まで何人ももっと住みやすい中を求めて行き、そして帰ってこないか、帰ってきても一部だけだったという結果しかないらしい。
「だから俺たちは奥にはいかない。ここでも十分住めるしな」
彼らは内戦で親を失った。
リーダーはこの集団の中でも古株だ。
そして放浪の末、この遺跡を見つけたらしい。
彼の同期はみんな死んだ。
親の仇を取る
こんな所より街に行く
街じゃだめだ、国を出よう
他の世界に行こう
そういって飛び出したものもいたが、噂にもならないところを見ると、おそらく結果は変わらないだろう。
そして、彼はここに残って孤児たちを連れてきては一緒に暮らしていた。
遺跡を作るために連れてこられた奴隷が暮らしていたこともあって、湧水はあるし、食料も採れる。たまにオオトカゲが出てくるので、それを狩れば肉も食える。ここでは一通りの自給自足が可能なのだ。
昔の人さまさまである。
そうしてそのまま残った者が、生活し、もはや一つの街になっているのだ。
「こんなとこに来るやつはいない。武器は死んだ兵士・・・っつってもいいのかわからないけど、そいつらからとった。ここはこの国じゃ一番安全だと言えるかもな」
そう言うのはリーダーで、現にここが襲われたことは一度もないようだ。
「はーん、じゃあ別に盗賊じゃなかったんか。すまぬ」
「いや、まああんな対応したら普通はそう思うだろう」
そんなことを言ってぺこりと頭を下げる蒔風。
が
「だと言っても、俺はまだあんたらを信頼してない」
「え?」
いい感じに話がまとまりそうだったが、リーダーはまだ心は許していないようだ。
その言葉にフェイトが気の抜けた声をだし、ランサーが説明した。
「この話が本当である証拠は何もねぇ。こんな嘘言って適当に帰って、そしてここを奪えばかなりの要塞になるからな。それにもしかしたらオレらは「バカ」か「ボケ」の人間かもしれない。そう考えると、ホイホイ信じるわけにはいかねぇってわけだ」
「じゃあ身分を明かせば?」
「それがいい方に転ぶかどうか、五分五分だろ?」
この世界は管理局の介入を拒む世界だ。
「EARTH」だから大丈夫、という保証はない。むしろない方が可能性は高い。
今ある状況から、下手にマイナス方面にはもっていきたくないのだ。
「じゃ、どうすれば俺たちはいいのかな?」
「・・・・まあ、遺跡に行くのはいい」
「ありゃ、いいの?」
「どうせ行っても死ぬだけだ。お前らが仮に帰ってこれたら、その時考えてやるよ」
「ま、確かに。でも中に抜け道があ
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