第四章 RE:BIRTH
外道技術
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。
男の腕を離れ、ポーンと飛び上がるコンソール。
高さは人の胸くらいか。
と、そこでクルクルと回転し、全方位に人差し指くらいの針が全方位に発射された。
「畳返しッッ!!」
バンッ、ズカカカカカカカカカカカカカカッッッ!!!!
その無数の針の猛威を、蒔風が畳返しで地面を起き上がらせて壁にして防ぐ。
その向こう側から、ズシャリという何かが地面に倒れる音がした。
「な、なにが・・・」
「見に行かない方がいい」
エリオが一体何なのだろうと壁の向こうを見ようとするが、矢車がそれを制して向こう側へ行き、男の死体にそこら辺の布をかぶせた。
すると地面に落ちたコンソールが再び光り、一人の男をホログラムで映し出した。
『やあ、「EARTH」の諸君かね?』
その男が、話しかけてきた。
罠か?
矢車はすでに民家の影に隠れ、蒔風は畳返しの壁から様子をうかがっている。
『突然の攻撃は失礼した。しかしこちら側としてもそいつの口は封じなければならなくてね』
しかし、男はそれにもかかわらずそのまま話を進める。
『こうしてばれてしまった以上、その街はもう不要だ。好きにしていい。君らにしても、「EARTH」のデータはもういらないのだよ。まあ、銀白の君のデータは不十分なのだがね』
「どういうことだ」
そこで蒔風が応えるが、男の姿は消え、代わりに助手らしきショートヘアの女性が現れてきた。
『データはすべて破棄したので何も残ってないと思います。ご了承ください。あと、バリアはこちらからもそちらからも解除は無理ですので、外からの救助が来るまで我慢してください』
「おいふざけんな!!テメェら一体・・・・」
『では』
プツン
一方的にそれだけ述べて、ホログラムは消えてしまった。
蒔風がコンソールを拾い上げてみるが、プシューという音がして中の回路が焼けてしまった。
「手がかりは消されたか・・・?」
「どうする?」
「バリアの起動装置は街の外だし・・・・」
これからどうするか、と話し合う一同。
キャロは疲れてしまったのか、フリードの背中で少女と一緒に眠っている。
このバリアの起動装置が外にある以上、やはり救援が来るのを待つしかない。
ポールを破壊しようにも、一本破壊するとそこをすっ飛ばしてバリアが張られるので意味がない。
しかもバリアはパッ、と変わるのではなく、ズズズ、とずれて収まるのでどうやっても最終的に潰されてしまうのだ。
だから、待つしかない。
あと数日間はここにいなければならないと霹靂する彼ら。
が
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