第四章 RE:BIRTH
最悪武器の威力
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ってきた。
何があった!?と聞く前に、その部屋の扉がキィ、と開いていき、そこから一人の少女が出てきた。
服装はひどく簡単なもので、つなぎのような、それでいてスポーティーな雰囲気も感じられるもの。
街の住人と同じように目からはハイライトが消えており、無機質に蒔風たちを見ていた。
そしてその顔は、彼らの記憶にある顔だった。
「君は・・・・?」
「街に来たとき・・・最初に会った子か?」
無言で立つ少女。
それはまごうことなく彼らがこの街で最初に会った少女だ。
そして見るからに、今までの住人とは違う。
「・・・・・・・・!!!!」
「ッ!?おぁ!!」
と、その少女が蒔風に向かって突っ込み、そのまま拳を突き出してくる。
それを両掌で受け止める蒔風。
ドッッッ!!ズ、ゴォンッッ!!!
凄まじい衝突音と共に、蒔風がそのまま押し退かされて、少女と共に家の壁を突き破る。
が、押し出されてもその拳を受けたままの体制で耐える蒔風。
周囲の住人はこっちに反応するも、少女がいるからか銃を撃ってこない。
「舜さん!!」
「兄貴!!」
家の中からエリオの、通りからは矢車の声がしたが、それを気にしていられる状況ではない。
少女の踏み込まれた右足が一瞬スゥッ、と弛緩し、直後、凄まじい胆力を以って地面を踏み抜いた。
ゴ、ドォンッッッ!!!
まるで大砲を十発ほど一気に発射したかのような轟音が轟き、蒔風の体が民家を二、三崩壊させながらブッ飛んだ。
少女の立ち位置は変わらず、まっすぐに蒔風の吹き飛んだ方向に拳を向けて構えたままだ。
と、そこで住人たちの瞳にエリオやキックホッパーたちが映り、銃や刀の入り混じった混成部隊となって襲い掛かった。
「刀は受けるな!!豆腐みたいに切れるぞ!!」
矢車の言葉に、エリオが受けようとしたストラーダを引っ込める。
掠ってしまったのか、ブースターの一つが斬り落とされてエリオがその言葉を理解すると、蒔風が突っ込んだ民家の瓦礫が吹き飛び、そこから剣が飛んできた。
剣は、十五天帝。
風林火山が一本ずつ、エリオ、キックホッパー、電王、パンチホッパーの足元に刺さり、各人がそれを手にして攻撃を開始した。
ガラリ、という音がして、瓦礫の中から立ち上がった蒔風が少女を見る。
「この街で何があった・・・・?」
「・・・・・・(ダンッッ!!)」
「あんたらを操ってんのは誰だ!!!」
飛び掛かる少女
迎え撃つ蒔風。
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