第四章 RE:BIRTH
最悪武器の威力
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とはなく、今こうして殴りつけての昏倒や、縛り上げての拘束で倒していっている状況。
「くそ・・・・やろうがァッ!!」
「影山!!キレてもしょうがねェぞ!!」
「でもよ大兄貴!!」
「相手の動きはどうしたって素人だ!!」
「こっちが負けることはないですよ!!」
「そうだけど・・・・よ!!」
しかし、イラつく気持ちは分からなくもない。
影山が叫んでなかったら、エリオか蒔風も叫んでしまっただろう。
このレーザー、貫通力はないものの喰らえば確実に戦闘不能寸前に追い込まれる代物だ。
もはや力だとかそう言う物ではなく、いつまでもうまく耐えきれるかどうかの戦いとなっていた。
そして
「うぐ!?」
「舜さん!!」
「危ない!!!」
蒔風の膝が崩れた。
そこに向かって銃口が向けられるが、影山が蒔風を掴んで回避し、エリオが放電でレーザーを逸らしていく。
「ハァ・・・ハァ・・・・・」
「大丈夫か!?大兄貴」
「くそ・・・体力面がやべぇ・・・・シャレにならんぞ・・・・っ」
蒔風の額を汗が流れ、いくつかの汗と交って大きな水滴となって顎から落ちる。
今一番疲労しているのは他でもない蒔風だ。
キャロからの(微弱ではあるが)治癒魔法も越える疲労。
原因は、街を包むバリアである。
「畜生・・・あのポールさえ倒せれば・・・・」
「無理だ・・・・ありゃとんでもない硬さだし、バリアだって、今の俺じゃ崩せもしない・・・・伏せろ影山!!」
パンチホッパーの肩を借りて一気に立ち上がった蒔風が、彼の背後に放たれたレーザーを十五天帝で弾いていった。
が、一発弾き、二発目を弾いたところで汗で手が滑り剣が落ちる。
放たれるレーザーの本数はかなりものもだが、狙いは悪く、当たるのはせいぜい二、三発だ。
とはいえ、ただの一撃ですらも喰らったらそのまま戦闘不能に押し込まれるので、その弾幕は恐ろしいとしか言いようがない。
ついに拳を握り、蹴りや突きでエネルギーを弾き飛ばしていく蒔風だが、拳からは血が流れ、地面に黒い斑点を残していく。
「舜さん!!くっ、ストラーダ!!」
「おおおお!!ライダーパンチ!!」
ドォウッッ!!
その蒔風を隠そうと、蒔風の前に出て地面を思い切り吹き飛ばすエリオとパンチホッパー。
爆発でも起こしたようにモウモウと上がる土煙だが、相手は銃撃をやめようとしない。
しかしそれが晴れたころには、その場に彼らはもういなかった。
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