第四章 RE:BIRTH
最悪武器の威力
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豆腐を切るよう、なんて比喩どころではない。
素振り、空振りしたみたいに、何一つ抵抗なく切られたのだ。
そこで電王は気づいた。
デンガッシャーが切られている。
ブーメランのくの字の先がバッサリと。
感じなかった。
斬られれば必ずそこに重みを感じるはず。そうでなくてはおかしい。
だというのに、目で見るまで気づかなかったのだ。
ゾッとする切れ味。
斬るという感覚もなしに
斬られたという実感もなしに
持ち主の技量など丸っきり無視して、最強の斬撃を放つ刀。
「わかったか?あれを受けられるのは兄貴の十五天帝だけだ!!」
「おのれ・・・この私に刃を向けるなど・・・!!」
「兄貴の場所を教えろ!!俺たちじゃ相手にできないんだよ!!」
そう言いながらもすでに数人くらいは昏倒に成功しているあたり、さすがは仮面ライダーだというところだが、相手も学習しているのかこれ以上は無理そうだ。
どうしても攻撃を受けなければ、こちらが攻撃に移れなくなっている。
ギャーギャー言いながらそれでも向かっていこうとする電王の後ろ襟掴んで、彼の来た方向へと真っ直ぐ走り出すキックホッパー。
後ろから集団が追ってくる。
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一方蒔風達は銃撃部隊を相手にしていた。
さっきキャロが相手にしたのと同じものだが、数が明らかに増えている。
「おいおい冗談みたいな威力してんぞ!?」
「オォあっと!!大兄貴!!どうする!?」
「街の人たち、普通じゃないですよ!?」
それに立ち向かうのは、蒔風、影山、そして合流してきたエリオである。
キャロは後衛に立ち、三人の攻撃や防御をサポートする。
襲ってきているのは街の住人だ。それは解っている。
しかし、彼らの目からはハイライトが消えており、明らかに様子が変だ。
その原因は一目見て分かった。彼らに取り付けられた首輪だ。
蒔風に取り付けられていたブレスレットと同じような外見で、無機質な白いリングなのだが、それのランプが青緑に光っているのだ。
十中八九それが原因である。
しかし、だからと言ってそれを取ればいいのか、という単純な話でもない。
戦闘開始からそれに気づいた三人はすぐにそれを掴んで引きはがした。
するとバタリと倒れて動かなくなるのだが、次に行こうとするとガードされてしまう。
学習している。
結局そこからさらに奪えるこ
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