第四章 RE:BIRTH
街日和
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のポールくらいの鉄棒が立てられ、ぐるりとまわりと囲っていて、その上がリング状の同じような鉄棒で繋がっていた。
「なんだろうな、これ」
「さあ・・・・」
柵にしては間隔があきすぎだし、造形物としては訳が分からない。
まあ、芸術だというならわからなくはないが・・・・
「あれ?外の人ですか?」
と、そこに一人の少女・・・・というには少し年を取った感じだが、女性というほど年も取っていない、そんなくらいの女性が話しかけてきた。
まあ、気にはなるだろう。
街に入らず車を止め、街を囲むそのポールをしげしげと眺めている一団なんてものは。
こんな街だから外から来る人はそうそう珍しくないのだろうか、結構あっさりと話しかけてきたその少女に、蒔風がフランクに話しかけて行った。
「ああ・・・そそ、外の人。こんなところに町があるって聞いてさ、友達と一緒に遊びに来たんだ・・・・っと、こんなところってのは失礼だったね」
「いえいえ、まあ確かにそうですよね」
蒔風の言葉にもカラカラと笑って受け答える少女。
少しだけ親しくなってから、蒔風がポールに手を当てて彼女に聞く。
「これ、なんなの?」
「これですか?昔この街ができた時、この辺には大きな鳥・・・まあ怪鳥ですね、がいたらしいんです。で、それ対策に上から頑丈なネットを垂らして、街全体を覆っちゃったらしいですよ」
「は〜〜〜、つまり大きな蚊帳、ってことか」
「そうなりますね。まあ使ってたのは昔らしいですし、私が生まれる前にもう来なくなったらしいですね。そのおかげでここまで街も大きくなりましたし」
そんな話をした後に、蒔風がこの街にホテルやらなんやらはないかと聞くと、ちょうどいい場所を教えてもらったのでそこに向かう蒔風達。
車に乗って、街の中に入る。
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教えてもらったホテルにチェックインし、街に繰り出す。
かなり賑わった街だ。
こうして中にいると、ここが荒野にある街とは思えない。
影山や矢車も街を見たいと言ってくるので、蒔風はホテルの前にバイクを三台出した。
結構前にアリスからもらったものだが、問題はないだろう。
メンテナンスは欠かしていないはずだ。
「んじゃ、またあとで」
「じゃあ俺はこっちの方を見てくる」
「俺もだ・・・少し気になるところがあってな・・・」
そう言葉を交わし、二人が別々の方向へと走り出す。
それを見届けてから、蒔風は自分のバイク
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