第四章 RE:BIRTH
小さな始まり
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
むしろあれだけの音声でいちいち動き出す人間の方が奇異だろう。
しかし「EARTH」の身としては任された懸案だし、そのままほったらかし、適当に済ますのは蒔風の心情的にすっきりしないから一応見に行く、ということらしい。
「EARTH」という組織は、一般にその存在は認知されているものの、実際のところよく知られていない組織だ。
一応治安機関、という認識はされているようだが。
我々からしてみれば、政府の組織とかでよく聞く名前やどんなことをしているかはぼんやりと分かっているが、その内容を本当に知っているかと言えばそうではない、という感覚だ。
時空管理局のように「時空世界の警察」みたいなわかりやすい実例がないのだ。
だから結構自由に動けるし、当の本人も言ってるように実際には「蒔風舜の友達集団」といってもおかしくない。
世界の管理者支援の組織とは、危ういようなバランスの上に成り立っているのだ。
------------------------------------------------------------
「んじゃ、行ってくるな」
「はい、気を付けてくださいね」
翌日、「EARTH」の門の前で、蒔風が数人を連れてその街に向かう車に乗り込んでいた。
メンバーはまず蒔風
後はその時「EARTH」ビル内にいて、都合のついた数名だ。
矢車想、影山瞬、エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエと小竜フリード
その五人と一匹で街に向かうらしい。
「兄貴から誘いがあったときはうれしかったぜ・・・・」
「大兄貴、俺たちに任せてくれ・・・」
「えっと・・・宜しくお願いしますね、舜さん!!」
「おねがいしまーす」
「キュックル〜♪」
いつも通りの服装の矢車と影山
蒔風と一緒に行けるのがうれしいらしいエリオと、エリオに付き添いのキャロ。
その肩ら辺にはフリードがパタパタと飛んで、白い羽が二枚ほど落ちた。
なんだか蒔風寄りの人間っぽいのは気のせいである。
まあ食堂に入った瞬間に地獄兄弟の二人は蒔風が何かあると気づき話しかけてきたし、それに気づいてエリオもキャロと一緒に飛びついてきた。
なんだかんだで蒔風はおにーさんだった。
約二名は明らかに蒔風より年上だが
「気にするな・・・あくまで魂の問題さ・・・・」
らしいです
街まではかなりある。
車を三人で交代して運転し、目的地に向かう一同。
今は、そこがどんな場所かという楽しみしか、胸になかった。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ