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世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
小さな始まり
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切れちまったよ・・・・》




「・・・・えーと?」

「たったこれだけ。だけど、この空白の部分、音声解析してみると・・・・」



《・・・・・・・・・・・・・・》




「まだわかりません」

「じゃあ・・・」



《・・・・・・〜〜〜・・・・・》



「? 今何か・・・」

「最高にまで上げたものが、これ」



《・・・・ゎぁぁ・・・・・・》





「あ」

「ひっじょーに小さいけどね。しかもただ騒いでるだけかもしれないってくらいの声さ」

「まああれだけじゃ・・・・大声出してるようにしか聞こえませんしね」

「そ、近くの公園で子供が大声で騒いでるのか運動会でもしてるのか、って声だろ?」

「時空管理局は?どんな見解なんですか?」

「普通に日常生活内の音だと判断したらしいよ?まあ俺もそう思うし」


本当に何でもない音なんだろう、くらいに考える蒔風がさらに言うには



「あっこさんとしてはもう話を一回つけちまったのに、また顔は出しにくいんだとさ」とのこと




時空管理局は巨大な組織である。
巨大であるがゆえに、人々の注目も多い。


こうして一つの小さな事柄でも、言葉を返せばどう叩かれるかわからないほどに。



そうでなくともただでさえ時空管理局は、数年前に上層部の隠蔽などが騒がれていたのだから、どんな小さないざこざも起こしたくないらしい。




「ま、その点オレら「EARTH」はそんなこともないしね」

「「EARTH」の方が強いという意味では強大なんですけねぇ・・・・」

「言っちまえば「EARTH」って俺の友達集団だし」

「あー、確かに」


「時空管理局って組織のこともわかってるさ。決してあっちも利用しようって算段じゃない。こうして助けあってくのも友達ってもんさ」



三提督のじっちゃんばっちゃんに心労掛けさせたくないしね〜



と、そんなことを言いながら、その街の名前、地図を出す蒔風。




「と、言うわけでこればっかりは現地入りして見に行くしかないのよ」

「じゃあ誰かに頼みますか?」

「いいよ。俺も暇だし、何人か連れていくことにするさ」

「なにかあったら・・・・」

「ないない(笑) 下手すると小旅行で終わっちゃうかもしれないし」



そう言いながら「EARTH」内に残っている人間を探しに行く蒔風。
本当に適当に済ます気らしい。


ああ心配しながらも、実はアリスもほとんど同意見である。

あの程度の声なら、「EARTH」の中でだって何度も聞いてるし、街ならあってもおかしくない
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