暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第四章 RE:BIRTH
遊・園・地ッ!
[6/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話




と、ここでクラウドの声が途切れて静かになる。


「クラウド?クラウドーーーーーーー!!!」



白目、泡吹き、ぐったり



彼ほどこの三拍子の合わない男はいまい。


そしてその三拍子が見事にそろっていた。





パシャパシャ




降りた後、ティファに介抱されるその珍しい彼を、上条がケータイで激写していた。

インデックスなんかは木の枝でつついていた。




五分後、目覚めたクラウドは記憶がすっ飛んでいたらしいが、ティファの斜め四十五度チョップで目覚めたらしい。
よかったよかった。


よかったのか?



------------------------------------------------------------



「イヤだ!!行きたくない!!」

「なーんーでー?」



蒔風が叫ぶ、なのはが引っ張る。



そこは特に人の並びが激しいところではない。
しかし、彼にとっては鬼門もいいところだ。



「舜君、幽霊もお化けも大丈夫でしょ!?」

「ああ!墓場でも夜の病院でも行ってやるし、そんなもん出てきたら殴って追い返してやる!!だけどお化け屋敷とかはダメなんだ!!作り物って駄目なんだ!!ビックリ系はマジで心臓に悪いから!!」



そう、お化け屋敷である。タイトルは「走馬灯への誘い」
ガチである。



なのはとしては「きゃー!」とか行って蒔風に抱き着こうとでも考えていたのだろうが、当の蒔風の方がガチで怖がっている。
というか嫌がっている。



が、ヂャキンと背中からレイジングハートを構えられては蒔風ももう何も言えない。

と、いうかこの先の恐怖より、目先の恐怖の方が大きかったらしい。



ヴィヴィオと一緒に、なのはと蒔風がその扉を開く。






「くっそぅ・・・こういうビックリ系は苦手なんだよぉ」

「どこから来るかわからないと身構えちゃうんだっけ?」

「ああ・・・・しかも俺、こういう小っちゃい恐怖にはめっぽう弱いからさぁ・・・」


ビクビクと身構えながらも、先へと進む蒔風。

と、道の脇に井戸を発見。
そのあからさまな置物に、蒔風もなにが来るかわかったようで、少し表情に余裕が出てきた。


「これあれだろ?井戸の中からいきなり人が飛び出してくるやつだ。はは、わかっちまえば・・・・・」


(井戸の手前の地面からドバッ!!)《ギぇェェェエエえええええ!!!》

「うぎゃアアアアアアアああアアアアアアア!!??」



その余裕の儚いことと言ったら。


余裕ぶって近づいた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ