第三章
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この日は沢山食べてよく寝た、そしていよいよだった。
グラビアの仕事に入った、香織はガダルカナルの海岸に青いビキニを着て出ていた。この仕事での看板である胸がよく出ている。
珊瑚礁のところに出て泳ぐ場面の撮影もする、ここでだった。
その珊瑚礁を見てだ、香織は目を輝かせて言った。
「うわ、ここは」
「奇麗でしょ」
「何か」
珊瑚礁の傍まで来たクルーザーの上から芳美に言う。
「もうね」
「嘘みたいに奇麗でしょ」
「ええ」
澄んだ海の中に青く大きな珊瑚礁が見えている、海面は太陽の光を照らして銀色に輝いてもいる。
珊瑚礁の上に小さな魚達も泳いでいてそれも絵になっている。
「こんな奇麗なところで撮影するのね」
「今からね」
「そうよ、だからね」
それでというのだ。
「楽しんでね」
「お仕事をするのね」
「今からね」
「わかったわ」
こうしてだ、香織は水ぐ姿でその珊瑚礁に入ってだった。満面の心からの笑顔で撮影をした。
魚とも遊び奇麗な海で泳いでだ、雑誌や写真集それにDVDの撮影を行った。海岸でも撮影をしてだった。
グラビアの仕事も終えた、そして仕事が終わってだ。香織は芳美に満面の笑顔でこう言った。
「いや、最初は何でって思ったけれど」
「ガダルカナルだから」
「そう、何でって思ったけれど」
日本に帰る空港の中で言った。
「それでもね」
「楽しんでお仕事してたわね」
「ええ」
明るい笑顔での返事だった。
「本当にね」
「それは何よりよ。やっぱりね」
「お仕事もね」
「やるからには楽しくよ」
そうしてこそというのだ。
「いつもそう言ってるでしょ」
「マネージャーの持論よね」
「嫌々だったら仕事もよくならないから」
成長しないというのだ。
「だからね」
「楽しくよね」
「出来ることに越したことはないから」
だからだというのだ。
「今回はね」
「楽しめてよかったっていうのね」
「香織ちゃんも私もね。それじゃあね」
「ええ、日本に帰って」
「今度はドラマよ」
「そちらのお仕事ね」
「ブログやツイッターも更新してるし」
こうしたこともタレントの仕事になっている、勿論香織もどちらもかなり積極的にしている。
「このままお仕事やっていくわよ」
「わかったわ」
香織は芳美のその言葉に頷いて日本に帰った、そうして無事に写真集やDVDが発売され雑誌でも見事な水着姿を披露したが。
しかしだ、その雑誌でだった。
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