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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第570話】
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て、ウインクする鈴音――小さくツインテールも揺れた。
中華料理屋の娘だから勿論期待して良いだろう――一夏もちゃんと気持ちに気付いてやれれば、美味しいご飯にありつけたものの。
とりあえず俺もベンチに腰掛け、早速頂こうと箸をとろうとするのだが――。
「せっかくだし、あたしが食べさせてあげるわよ」
俺が箸を取る前に鈴音は箸を掴み、そのまま鶏肉を一つつまんで俺の口元へと運ぶ。
「はい、あーん♪」
手で受け皿を作り、向日葵の様な眩しい笑顔を向けた鈴音。
快活で元気一杯、料理上手――胸こそ小さいが、少なくとも彼女は尽くしてくれそうな気がする。
せっかく口元まで運んでくれてるという事もあり、俺は口を開くと鈴音は嬉しそうに口の中に入れた。
咀嚼――自信満々と本人が言うだけあって無論美味しい、だが少し不安なのか鈴音は俺の反応を伺うように覗き見ていた。
「うっ!?」
「え!? ち、ちょっと、どうしたのよ!? ……あっ! その手には引っ掛からないわよ、どうせその後旨いって言うんでしょ?」
見破ったわよと云わんばかりの表情を浮かべた鈴音。
「ゴホッゴホッ!」
「え? 演技じゃないの!? わ、わあっ、お茶、お茶飲みなさいよ!」
慌てた様に水筒からコップにお茶を注ぐ鈴音――其処で俺はニヤリと表情を浮かべた。
「何てな。 旨かったぞ、鈴音」
ケロッとした表情で俺はそう告げると、徐々に顔を赤くし、目尻を吊り上げながら――。
「ば、バカ! マジで心配したじゃん! ヒルトのバカバカバカァッ!!」
ポカポカと肩を叩く鈴音に、俺はしてやったりと満足そうに頷いた。
鈴音も本気で怒ってる訳ではなく、騙された恥ずかしさで顔を赤くしていた様だ。
「もう……今度騙したら、怒るからね? はい、あーん」
「んぐっ。 モグモグ……」
鈴音に食べさせられ、頷く俺――幸いにも他の生徒がいない状況。
自分が食べるよりも鈴音は俺に食べさせる事に夢中な様だった。
四個目の鶏肉が口内へと入る――軽く咀嚼し、俺は鈴音の方へと振り向いた。
軽く頭を傾げた鈴音に、俺は――。
「え――んむっ……!?」
口内に鶏肉を入れたまま鈴音の唇を奪った。
硬直した鈴音は、俺にされるがまま――咀嚼して小さく咬みきった鶏肉を口移しで鈴音に食べさせる。
「鈴音、美味しいか?」
「……ぅ、ぅん。 ――じゃ、じゃなくて! いきなり何すんのよ!!」
「嫌だったか?」
「い、嫌なわけ……ないじゃん。 ……で、でもでも、外じゃ誰が見てるかわからないじゃん! ヒルト
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